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by 岡部憲治
2005/12/9
■ では、私たちが
ことの一番の利点はなんだろうか?やはり「国による元本保証と利息」だろうか。例えば、100万円分の10年物国債を購入したとする。最近の日本の10年物国債は約1.75%くらいだと思ったので、
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元金(100万円) |
× |
1.75% |
= |
1.75万円 |
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100万円 |
+ |
17.5万円 |
= |
117万5000円 |
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100万円が10年後には117万5000円になって戻ってくる計算になる(国債は「複利」ではなく、「単利」)。今の銀行の「利息」を考えれば抜群によい。しかも国の保証つき。
◇ ◇ ◇
■ しかし、アメリカの国債では10年物で最近の金利が約4.5%だから、同じように100万円分購入しても以下のようになってくる(わかりやすく1ドル=100円と仮定する)。
日本の国債よりはるかに大きいリターンがある。もっとも、為替レートが購入時と10年後に同等であるという保証はどこにもない。すなわち、それが「リスク」ということなのだろう。だが、
「リスクのない117万5000円」と「リスクのある145万円(リスクのある14500ドル)」
ではどちらに賭けてみるべきか。それが思案のしどころだ(・_・)。。。
◇ ◇ ◇
■ 「アセット」と「ライアビリティー」のどちらに傾くかで考えれば、両国債とも「アセット」に傾くことは間違いない。だって元本保証で利息がつくのだから。問題は「為替」リスクだ。「為替」に左右されて元本割れを起こす可能性、すなわち「ライアビリティー」に傾く可能性を外国債の場合(円建て以外で購入した場合)は秘めている。
実際、あなたにとっての100万円が「全財産」なのか「余裕資金(投資用)」なのかで賭け方は変ってくる。
「全財産」なら日本国債に決定。
「余裕資金」なら米国債に決定。
単純明快に言えばそうなるのだろう。
◇ ◇ ◇
■ ただ、もうちょっと複雑に考えて、
−50万円ずつ分けて購入する
−時期をずらして購入する
−途中で解約して他の人に転売する
という手も考えられる。さらに、もっと複雑に「為替リスクの許容範囲」から米国債の購入を考えるという選択肢も出てくる。
例えば、今までの歴史を振り返れば円ドルレートは
1ドル=360円 〜 1ドル=79円
の間で収まっていたと思う。ならば、仮に国債購入時が1ドル=100円としたら、
| 100円 |
→ |
79円 |
: |
21円の円高 |
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| 100円 |
→ |
360円 |
: |
240円の円安 |
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ということになる。先の「リスクのある145万円」の例で考えれば、仮に
1ドル=79円 まで円高になったら、
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元金(100万円) |
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=> |
10000ドル (1ドル=100円) |
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4500ドル |
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=> |
35万5500円 (1ドル=79円) |
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| |
10000ドル |
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|
=> |
79万円 (1ドル=79円) |
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79万円 |
+ |
35万5500円 |
= |
114万5500円 |
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ということになる。元本割れはありえないわけだが、「リスクのない117万5000円」には3万円ほど足りない。1ドル=80円で116万円になるのであと1万円足りない。1ドル=81円になったら117万4500円ということでほぼ同じだ。
つまり、1ドル=100円時に米国債(10年物、利率4.5%)を100万円分購すれば、
1ドル=81円までの円高なら
| 「リスクのない117万5000円」=「リスクのある145万円(リスクのある14500ドル)」 |
ということになる。「円高が進んでも81円を超えることはないだろう」と考える人にとって、米国債と日本国債の購入は「為替リスク」ゼロで比較できることになる。
◇ ◇ ◇
■ また、1ドル=79円という最高値で逆算してみるのもいいかもしれない。
1ドル=79円の時、117万5000円には14880ドル必要となる(14880ドル=117万5520円)。
4.5%という利率は決まっているのだから、
| 14880ドル |
= |
元金 |
+ |
(元金×0.045%×10年間) |
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| 14800ドル÷1.45 |
= |
元金 |
= |
10262ドル |
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という計算が成り立つ。
つまり、10262ドル分の米国債を購入すれば、10年後に仮に1ドル=79円になったとしても日本国債を購入したのと同じ、117万5000円になるということだ。
1ドル=79円では3万円足りないところを、262ドル足すことで補う。厳密に言えば、26200円買い増すことで、日本国債を購入した時に得られる117万5000円と同じ額は保証されるわけだから、
| 2.62%の買い増しで米国債のリスクを日本国債と同等のリスクにヘッジする |
という言い換えが可能なのかもしれない。
◇ ◇ ◇
■ 要は自分にとってどのようにリスクをないものにしていくか。最終的にはそれが求められてくるのだろう。「投資は自己責任で」というのは「リスクは自分で背負ってね( ノ ̄∇ ̄)ノ□ ♪」ということだから、精神的にも財政的にも負担のかからない「自分を納得させる術」を身につけることが一番大事なのかもしれない。
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ヘッジ=回避 |
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ここで使用している例はあくまでも簡略化しているので、手数料や税金のことなどは全く考えていませんのであしからず m(_ _)m。
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