|
by 岩辺みどり (写真・文)
2005/11/30
■ ドゥーレ小学校の授業は月曜日から金曜日までの週5日制で、時間割も一応決まっていますが、その内容は生徒たちの様子やその時々に合わせて柔軟に変更されることもあります。重視しているのは生徒にゆとりを与える時間編成と実地体験です。
この学校での学問領域の分け方は以下の表の通りです。聖書学問とあるのは、聖書をただ読むことだけではなく、実際に朝の散歩など体を動かして自然の中での対話を重視しています。
表1:ドゥーレ小学校の学問領域
| 聖書学問 - 林の中散歩、お話散歩 |
| 基礎学問 - 国語(韓国語)、数と空間 |
| 道具学問 - 外国語、コンピューター、労動と作業 |
| 主題学問 - 社会、科学など統合 |
| 感性学問 - 音楽、美術、体育 |
| 現場学問 - 月別現場見学、韓国について、海外移動教室 |
| 集中学問 - 夏(英語キャンプ)、冬(芸術・体育中心) 集中講座 |
|
時間割にも教科の勉強の時間以外に、生徒全員で取り組む労働と作業の時間などが設定されています。
授業は1学年1クラス15人に対して各学年1人の担任教師、それに今回インタビューに応じてくださった代表を務めるヂョン先生、それ以外に音楽や語学など講師として5人の講師や事務などの職員を合わせて19人が働いています。
表2:ドゥーレ小学校の主な時間割

「楽しい読書」の時間は、父母も参加しての読み聞かせの時間です。毎週金曜日には村会議も行われ、ドゥーレ村として生徒も教師も一緒になってどのように運営していくか、その時々の問題などを話し合います。
◇ ◇ ◇
■ ソウルの中心から40分ほど離れ、小さな丘のような山に囲まれた自然の中に学校はあり、自分たちの農園や鶏やヤギのいる小屋を持っています。実地体験とはそういった自然の中での活動や作業を中心に据えており、生徒たちはそれぞれの担当に応じた動物の世話や農作業をします。 そうした労働はドゥーレ村の運営活動として行われています。自分たちが食べるものを自分たちで育てることで、自然の流れを知ると共に、理科や社会など全ての教科にまたがるような総合的な学習が体験できるのです。実地体験である労働の時間には農作業以外にも、掃除、キルト作り、木工と曜日ごとに決められていて、毎日違うことに取り組みます。
毎日朝の約1時間は学校の裏にある山へ散歩の時間です。教師も生徒も全員が参加し、話をしながら雨の日でも一緒に登るそうです。
「晴れた日も雨の日も一緒に生徒と歩くことで、その日の子ども全員の体調や様子がわかります。学校に来たばかりで興奮している子どもたちの体力発散にも良いですし、次の勉強の時間へとスムーズに入ることができます。障害のある子もいますが、自然に生徒達は助け合ってゆっくりとみんなで歩いていくのです。」
と語るヂョン先生は、毎朝学校に来て最初のこの時間が楽しみだそうです。
◇ ◇ ◇
■ 小学校で楽しみな時間といえば、給食です。デゥーレ小学校の給食は、元オリンピック選手団のコックを務めていた調理師によって、有機栽培の食材を中心に使って作られています。30人も入るといっぱいのランチ・ルームには、日本の食卓と同じような床に座って食べるための長いテーブルが用意されていて、生徒達は低学年、高学年2回に別れて昼食を食べます。私が訪問した時には生徒とは別に特別に給食に用意してくださり、ビビンパとプルコギ(焼肉のようなもの)をおいしくいただきました。
ランチ・ルームにはかわいいイラストのついた栄養表や、献立などが貼ってあり、窓からは太陽の光が入る明るい部屋で、毎日の生徒たちの楽しい笑い声が聞こえるようでした。
ドゥーレ小学校 (http://www.dooraeschool.net)
|