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by 岩辺みどり (写真・文)
2005/11/24
■ 小学校から高校まで12年間の一貫教育といって思い浮かべるのは、欧米のキリスト教系私立学校の一貫教育です。ドゥーレ小学校もキリスト教カトリック系の精神を教える学校であり、通っている生徒、その父母はキリスト教徒です。この学校に入ったら改宗しなければいけないという規則はありません。しかし、この学校はドゥーレ教会という大きな教会の系列にあった幼稚園から発足しているので、その生徒や家族が熱心なキリスト教徒なのは自然な流れだといえるでしょう。
韓国というと儒教の印象が強いかもしれませんが、実はフィリピンに次ぐアジアで2番目のキリスト教国なのです。16世紀にマテオ・リッチが北京に創設したイエズス会が朝鮮に宣教師を送って以来広まり、宗教弾圧の時代などをのり越えながらも、朝鮮戦争の苦しい時代に特に広がっていったといわれています。
韓国統計庁の調査(1999年度)では、韓国の総人口の53.6% が宗教人口(残りは非宗教人口とされている)で、そのうち仏教が26.3%、プロテスタントが18.6%、カトリックが7%、儒教が0.7%、その他が1.1%となっています。このプロテスタントとカトリック両方あわせた25.6%がキリスト教徒人口ということになりますから、そうなると仏教徒とほぼ同じ比率になるということがわかります。
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■ 学校の代表でもあるヂョン先生は、学校創立についての思いを話してくれました。
「この教育目標のもととなっているのは、聖書の中にあるイエス・キリストの子ども時代をつづった箇所です。新約聖書のイエス少年期の成長についてかかれた部分が私たちの学校の教育理念の元になっていると考えています。
| 『イエスはますます知恵が進み、背丈も大きくなり、神と人とに愛された。』 |
| (新約聖書 ルカによる福音書2章52節) |
私たちは5年前からこの学校の準備をしてきましたし、2003年からは週に数回の*実験的な学校を開いていました。キリスト教にある使途となる子を育てるのが私たちの目標です。イエスが無償に全ての人々に愛を与えたように、私たちも子どもたちへの愛情を注いでいきたいのです。私たちには4つの教育目標があり、
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1. |
イエスの子ども時代に知恵が備わったように、知恵と知識の成長 |
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2.
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健康的な体への身体的成長 |
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3. |
イエスの無償の絶対愛のような子どもへの愛情 |
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4. |
イエスの子ども時代のような人間関係をつなげる社会生活 |
です。生徒たちが将来、様々な人々や社会に接していく上で必要な力を養うこと、そしてその人々や社会に貢献できるようにしていくことが私たちの教育目標なのです。」
ヂョン先生は、いつも心に留めているという聖書の1節を引用されました。生徒たちのことを話し始めると終始あたたかい笑顔と包み込むような手のしぐさをされるヂョン先生からは、子どもへの愛情があふれ出ていました。
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■ さて、夢を持って開校したとはいえ、まだこれから学校を作り上げていく段階にあるドゥーレ小学校を父母が選んだ理由は何だったのでしょうか。
「親としては全ては神の導きであると考えているから、子どもをここへ通わせていることはとても幸せなことです。そうして神の導きによって生まれた学校はつぶれないと思いますし、継続するためにみんなで協力、努力をしていくのです。ここではCompetition(競争)よりCooperation(協力)を大事にしています。」
と、2年生の子どもを通わせるお母さんの1人が答えてくれました。
今年初年度の入学希望者は予想以上に多く、付属幼稚園に通っていた子どもさえ入学できない程の人気となりました。父母は交代で学校に来て授業のアシスタントを務めたり、本の読み聞かせやダンス、英会話や日本語の授業を受け持ったりとボランティアとして貢献し、文字通りみんなで作る学校を支えています。
*注:2003年から2005年の開校までは、平日の日中は他の正規の学校に通う子ども達が週に数回放課後や休み期間に通う体制をとっていた。
ドゥーレ小学校 (http://www.dooraeschool.net)
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