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by 岩辺みどり (写真・文)
2005/11/16
■ 韓国の首都ソウルから車で約40分、丘のような低い山に囲まれた地域にドゥーレ小学校は2005年3月に開校しました。1年生から4年生まで1学年に15人ずつ、全学年合わせても60人しかいない小さな小学校です。
現在4学年までしかありませんが、これはスタート段階としての学校のサイズです。来年度にはその上の5年生をその次の年には6年生をスタートし計画的に増やしていく予定です。実はこのドゥーレ小学校は現在、正規の学校としての承認を申請中でまだ認められていません。ですので、初の卒業生が出る2008年2月までに承認を見込んで徐々に学年を増やしていく方法をとっています。
将来的に目標としているのは、小学校1年生から高校3年生まで12年間の一貫教育校で、今年の開校はその長期的な夢への希望の一歩です。

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■ ドゥーレ小学校は1つの学校であると同時に、『ドゥーレ村』という1つの村という考えのもとに成り立っています。学校案内の中に学校の設立について以下のように書かれています。
「今まで教室の中に閉じこめられていた知識を子ども自らが作っていく、知恵の学習の場を作っていきたいのです。ドゥーレ小学校は学ぶことがただ知的な伝授過程ではなく、『自分の学習的態度』と『学ぶことの喜びと楽しみ』を持って参加する教授―学習過程で進んでいきます。 真理を一人きりで追い求めるだけでなく、いっしょに作り上げていく時にもっと大きい意味があることを体得する知恵の学習の場になるでしょう。」
みんなで作り上げていく中に『学び』があるのだと、ドゥーレ小学校は考えているのです。
「子どもたちが多くの時間を過ごし経験するのは社会の中です。その点において学校は社会活動が起こる生活の延長上にあるといえます。その為、ドゥーレ学校に入る子どもたちは生徒になると同時に、ドゥーレ村の住人になるのです。」
生徒、教師、父母、地域の人々、みんなで1つの共同体を作るようにこの新しい学校を作っていこうと考えたのです。
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■ 子どもたちを中心として村という共同体で生活すると同時に、1人1人の生徒との関わりを大事にすることも重要な点となっています。
「韓国政府は小さな学校を廃校にし、統合させて大きな学校にしています。小さな学校は減っているし、教師1人に対して生徒が30人近くいるのです。韓国の教育は受験戦争の中で、危機的な状況にあります。」
と、学校を作るに至った思いを代表のヂョン先生が語ってくれました。
「週に1回子どもと大人が一緒に会議を開き、村について話し合います。小さな学校だからこそ教師と子どもの人間的な関係、教師と生徒の人間的な関係が築けると考えています。」
ヂョン先生の話すとおり、韓国の公立学校の教師1人あたりの生徒数は小学校では27.6人、中学校では17.7人と、他国に比べ格別多いのが分かります(表1参照)。
表1:教員一人当たり児童・生徒数(公立)

参照:文部科学省「教育指標の国際比較」(平成17年版)より
それに比べてドゥーレ小学校では、1クラス15人に対して教師は1人と父母などのアシスタントが1人つき、教室にはたいてい2人の大人がいることになります。学年ごとに専任の教師がいるので、生徒1人1人の特徴や性格も理解して対応してもらえます。
ドゥーレ小学校 (http://www.dooraeschool.net)
[参考記事・参照URL]
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