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■ 武蔵中学校の算数の問題に次のようなものがあった。前提は、「○は6を表し、それをたて・横に並べることで数を表している」という一文と、実際に「○」を使っていくつかの数を表した例の表示、そして「|」(たて線)である。実はこの問題では、○をたてに重ねることで×(乗)の意味合いを、横に並べることで+(加)の意味合いを、そして○の間に|をおくことで÷(除)の意味合いを持たせている。
■ 子どもたちは、この前提条件を元に、まず出題者が提示する、○や記号|の並んだ図がいくつを表すのかを解答する。興味深いのは、その後に出されている問いかけである。例えば「○を8個と記号|を1個用いて、3を表すものを4つあげなさい」といった問いかけがなされるのである。
■ 子どもたちはこの問いを前に、どのように頭をはたらかせ、考えをめぐらせたのであろうか。言うまでもなく、この問いかけに対しては、記号の持つ意味などを理解し、この問いにおける規則性を理解するという「論理性」と、その理解を使って自らの答えを作り上げるという「創造性」が要求される。
■ 武蔵中学校の考える学びの中には、「物事を理解する」ことだけにはとどまらない、「その先」を目指す姿勢が強く存在するのかもしれない。もちろんこれは、この入試問題を前に、問いの持つ規則性をわくわくしながら「発見」し、自分でそれを使いこなして何かを「表現」することに面白さを感じた子どもたちが、自らの知的な好奇心とともに「創造」していくものなのかも知れない。
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