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中村中学校の目の前に広がる清澄庭園に、紅梅と白梅が並んで咲いていた。校舎の前には、校長先生、理事長先生をはじめ、生徒も受験生を出迎えている。生徒による元気のよい「おはようございます」と、校長先生、理事長先生に「今日の体調はどう?元気そうだね。」というさりげない一言に受験生の頬もゆるむ。保護者の方にもそっと一言「ああ、お母さん。どうもどうも。おはようございます」何度も説明会に足を運ばれた方なのだろう。受験生も保護者も緊張の糸がほぐれたことが感じ取れた。
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2階の受け付けに上がると、あでやかな雛壇が飾られている。受験生と一緒に入ってきた保護者も「あら、雛飾り」と言って思わず足を止めていた。「子どもの無事な成長」を祈ってつくられるお雛様を通して、中村の思いも伝わったのかもしれない。
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受付を終えた保護者と受験生は、先生方の案内で「コリドール」へと案内される。エレベーターを降り、廊下を10歩ほどすすむと、そこは陽光がさんさんとふりそそぐ大きな窓いっぱいの「コリドール(図書館)」。既に待っていた受験生と保護者は皆、7階の窓から眼下にひろがる清澄庭園をながめていた。心も頭も、すっきりと澄み渡り、気持ちも落ち着いたことだろう。待合室をコリドールにした理由はもう一つ。保護者の方が待っている間、ただ不安をつのらせることのないよう、好きな本や雑誌でも手にとってくれればという配慮からだ。
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梅には別名がたくさんあるようだ。その中の一つが、春告草(はるつげぐさ)。受験生と保護者を迎える中村中学校は、まるで春が訪れたかのようなあたたかさに溢れていた。
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