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白梅学園清修中学校の新校舎は、施設そのものが教育力を持っている
2005年7月26日
by 石井麻美 

 2006年に開校予定の白梅学園清修中学校は、6月より毎月2回説明会を実施していますが、月ごとにテーマが変わります。7月23日に行われた説明会には、新校舎を設計しているデザイナーの工藤氏が「教育空間と教育効果」について語りました。
 工藤氏の言葉の中でも最も印象的だったのが、「空間は子どもたちに様々な刺激を与えます。それを、施設の教育力と私は呼んでいます」と語ります。プレゼンテーションや様々なイベントを行えるようにと設計した階段席は実際に子どもたちを集め、どの位の幅が心地よいのか何度もリサーチを繰り返したそうです。また、創作活動も行えるよう模造紙がちょうど収まる幅も計算したそうです。つまり、思いつきではなく、子どもたちにとって「居心地の良い」スペースは緻密な計算と設計の上になりたっているのです。
 そして、もう一つ、学校は生活の場であり、コミュニケーションの場であると工藤氏は語ります。気軽に先生と生徒が学習できる空間をどうつくるのか。また、白梅学園清修中学校は女子校です。女の子というものは、数人で集まれる小さな空間を好むそうです。そんなスペースをどう組み込むのか。まさに、生徒の五感を刺激する施設は、一つ一つの空間そのものが教育力を持つのでしょう。想像してみて下さい。木の丸みや手触り。食事が美味しく見える色合い。大きなガラス窓から差し込む光。さわやかな風。生徒の笑い声が響きあうアトリウム。思わず口を近づけたくなる水のみ場。工藤氏は、先生方との度重なる話し合いから、ぜひたくさんの笑顔が生まれ、素敵な女性が育つ空間を実現したいと語ります。講演後、保護者の方に模型をお見せしながら、「なにかご質問があれば、お受けしますが」と言うと、模型の周りに保護者があっという間に詰め掛けました。
 「吹き抜けは暑くないですか?」という質問に
 「熱せられた空気は、上昇気流によって上に集まります。この気流によって下から冷たい空気が吸い上げられるので、大丈夫ですよ。その他にも工夫していますから」
と実に科学的に説明してくれます。
 中学準備室室長柴田先生は、「子どもたちが自分で創っていく学校」を実現させたいと次のように語りました。
 「いつのまにか、学校には文化祭がなくてはいけない。体育祭もなくてはいけないと一つの型にはまってしまっているように見えます。しかし、子どもたちが自分たちでやりたいと言うことを実現していくこと。自分の手で創りあげていくことのほうがあらかじめ用意周到に用意されたものよりもどれほど「本物」でしょうか。その実現したいという思いを教師は全力でサポートします。それを形にするための空間や設備も用意します。そして何よりも子どもたちが安心できる学校を創ります。」
 門に一番近い部屋が教職員室だそうです。そして、先生方の部屋はガラス張りになる予定になっています。何故ならば、「教師の目が子どもたちを守る」と考えているからです。守衛さんに守ってもらうことも必要だが、教師全員の目で子どもたちを見守りたい。そして、先生方を訪ねることにプレッシャーを感じずに、オープンなコミュニケーションを職員と保護者と生徒と取っていきたいという考えを表しているのです。
 9月にはより具体的な新校舎のプランを見ることができるようです。開校に向けて、益々先生方の思いが実現されていきます。白梅学園清修中学校からは、まだまだ目が離せそうにありません。
学校HP:http://www.shiraume.ac.jp/seishu/




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