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「読書」によって"自分と向き合う"三輪田学園
2005年12月8日
by 山本真美 

 12月2日(金)10:00〜12:00に行われた三輪田学園の学校説明会におじゃましたところ、実にたくさんの参加者がつめかけ、まずは驚いてしまったというのが正直な感想でした。師走に入っての説明会ということと、これまでにミニ説明会を含めた説明会や体験授業、オープンスクールを7月から17回も実施してきた学園ですので、もう既に皆さん何度か参加されていて、これほどまでにたくさんの方が集まるとは思っていなかったからです。
 15〜10年くらい前までの説明会は、そのほとんどが10月・11月に集中しており、12月以降、ましては出願間際で入試直前となる1月に実施するところなどはほとんどありませんでした。実施回数も1回〜2、3回程度が一般的でした。
 これに比べ、現在では、この三輪田学園のようにオープンスクールや体験授業を実施したり、ミニ説明会や在校生保護者との交流会など、実に多彩でたくさんの「学校を知る機会」を設けてくださる学校が増えてきています。これはもちろん受験生や保護者の皆さんの要望に応えるかたちで実施回数が増えてきたものと思われます。
 しかし、今回の三輪田学園で感じたのは、ただ回数を増やしているだけではないという点でした。各回ごとにテーマを設けるなど、"何度も足を運んでもらい、学園のことを理解してもらいたい"という「熱い想い」や「やさしさ」がいっぱいつまっていることがわかったからです。互いの"もっと知ってほしい""もっと知りたい"という気持ちを大切にしながら、学園と保護者の双方で作り上げてきた"温かな説明会"は、やはり三輪田学園ならではと言ってよいのではないでしょうか。

 説明会で印象に残ったのは、なんといっても「読書指導」でした。中1の「国語科読書」、中3の「社会科読書」ともそれぞれ週に1回の授業を図書館で行っているとのこと。中1では年間6冊を読み、内容をまとめたり感動したところを書き抜いて自分の「読書ノート」を作成して提出、先生もコメントをびっしり書くというキャッチボール(コミュニケーション)を行っているそうです。中3では年間8冊以上を読んでレポートを提出、もちろん先生とのキャッチボールが続きます。

 「子どもたちの悩みの半分以上が"人間関係"についての悩みである」という西校長先生のお話に、参加者の皆さんもうなずきます。説明会資料には、「忙しく、騒がしい現代にあって、生徒は、最低2年間、この時間だけは静かに本に向かい、自分に向き合う時を持つ訳です」と記されています。「読書が豊かな内面をつくり、考える力や感じる力をつける」「読書によって心の世界を広げ、豊かな人間関係を持つことができる」という校長先生の言葉は、"自分で考える力"を育てることの大切さをひしひしと感じさせる、とても説得力のあるボールとして私たちに投げられたキャッチボールのような気がしました。

 この「読書」とともに大切にしているのが、"人として大切なことは何かを考える"「道徳」の時間とのこと。討論や自主研究、講演、映画鑑賞、実地見学など多彩なプログラムによる「個性指導」で、人と比べながら自分を見つめ、自分の特徴や長所をつかんでいくことが、やがて将来へとつながっていく。この集団活動の中での"葛藤"がとても大切とも言われます。

 また、説明会の最初に上映された学校紹介ビデオの中で、校長先生は、「学校と家庭の関係は、"透明なブラックボックス"でなければならない」と言われていました。学校と家庭だけでなく、家庭同士の交流を目指して年に5回開催している「教育サロン」は、クラスや学年の枠を取り払い、家庭教育の在り方について学び懇談する場となっているそうです。学校HPにも、「教育サロン」ページがあり、"他の家庭やお子さんの様子がわかってよかった""同じ悩みを持っていることがわかり安心した"というような参加者の感想なども掲載されています。
 望月教頭先生からの入試についてのお話の中でも、保護者同伴面接では"家庭の雰囲気を見させていただくような質問をする"というお話があり、各科の先生からの出題傾向と対策でも、時事問題や自然現象について"家庭で話題にしてほしい"というお話がありました。また、どの教科にも共通していたのは、「漢字」「読解力」「過去問」の3つのキーワードでした。ふだんの家庭生活の中で、「言葉の意味」を考えながら「漢字」についての話をしたり、ニュースについて語り合うことが重要なカギとなりそうです。

 会場入口には今年度から新しくなったばかりの中・高それぞれの制服が飾られ、お母さま方が吸い寄せられるように近づいていき、直に触れて生地の厚みやえりの形、プリーツの具合などを確かめておられるのが印象的でした。新校舎建設も、移転をしないかたちで4年をかけて順に進めていかれるとのこと。まずは来年、新体育館が完成し、特別教室棟、教室棟、中央棟とでき上がっていくそうです。
 いずれ取り壊されることになる教室や施設の見学でしたが、ほとんどの方が残って校舎見学をされているのにも驚きました。中2生の保護者の方3名も個別相談を受けてくださり、たくさんの方が順番を待って並んでおられました。
 このように、「何度も訪れたくなる学園」であるからこそ、寒い中でもたくさんの参加者が集まってこられたということがわかりました。学園では、今回の12/2以降にも計6回の説明会や体験授業を予定しています。恐らくこちらにもたくさんの参加者が集まるに違いありません。

学校HP:http://www.miwada.ac.jp/




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