| 女子聖学院は「神を仰ぎ、人に仕う」をスクールモットーとし、100年の歴史の中から培ってきたキリスト教に基づいた人間教育プログラムを各種の行事にも組み込んで実施している。この行事の中のひとつである中学1年時に実施される「軽井沢生活」について城築先生からお話をうかがえた。
このプログラムは、「自己を見つめる−神様が私たちに望んでおられること−」というタイトルにあるように、まずは自分に与えられた「いのち」の重みを知ってもらうことを目指している。そして次に、自分に与えられた「賜物」、すなわち一人ひとりが神様から頂いた個性や性格にはどのようなものがあるのかをプログラムを通して考察する。そして、最後に「違いがある者が共に生きる喜び」をテーマに、これからもクラス全体が共に楽しく生活していくには、互いにどのようなことに気をつけてよいのかを考えていくプログラムであるらしい。
生徒はこの期間にある手紙を読むという。それは、両親から我が子につづった手紙である。
この手紙には、自分がこの世に誕生したときの両親の感動や、名前の由来。そして、その当時から今にいたる娘への想いなどがこめられている。それを読んだ大半の生徒は感動し涙するらしい。
その瞬間、「いのち」の尊さを改めて知り、「自己」を見つめなおし、そして、他者を敬う愛が生まれ、「個」から「集団」へと人間関係が構築されていき、今後6年間をともにする仲間との豊かな関係が築かれていくのであろう。
そして、城築先生は、学習とは「人間教育」と「教科学習」の両輪で構築されるものであり、進学や偏差値等も大事なことではあるが、教科学習に前提にあるものは人間教育であるとも言われていた。
自己を見つめなおして上での「学習」というものは、自己実現に向けた「真の学び」なのだということなのではないだろうか。
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