50年以上の歴史を持つ浦和実業学園の中高一貫校として、2005年4月に設立されたばかりの浦和実業学園中学校を訪れました。正門をくぐると、この学園の建学の精神を刻んだ「勤実学養徳」(実学に勤め徳を養う)という石碑が訪れる人を出迎えます。その歴史ある石碑と向かい合って見えるのが、中高一貫校設立に合わせて建てられた、落ち着いたレンガ色の新校舎です。校舎までのゆったりと幅のある歩道もきれいに整えられており、とても清潔な印象を受けました。
浦和実業学園中学校では、「Value Education −すべての生徒に、価値ある教育を−」をモットーに、「英語イマージョン教育」「キャリアガイダンス」「コミュニケーション・ストラテジー」の3つの教育目標を掲げた指導を行っています。「イマージョン」とは「浸すこと」という意味で、主要教科を除いた音楽や美術などの教科、ホームルーム、そしてもちろん英語の授業を、ネイティブと日本人の先生がチームを組んで「英語に浸りながら」学ぶ方法。これは、埼玉県では初の実践だそうです。
「実学に勤め徳を養う」という古き伝統を大切にしながら、それを実現するために様々な新しい取り組みに挑戦している同校には、期待を持って集まる受験生が数多くいます。
小山校長先生は、今年入学した中学1年生に「なぜこの学園に入学しようと思ったの?すでに実績が出ている学校もたくさんあるし、そこを選ぶこともできたでしょう?」と尋ねたことがあるそうです。なんともストレートな質問ですが、ある生徒は「だからこの学校に入ったんです。実績はこれからだけど、だからこそ自分たちが創っていけると思ったから」と答えたそうです。「自分たちで未来を創れる環境があるんだ」、そんなワクワクできるメッセージが、説明会などで受験前の生徒たちに伝わっていたのでしょう。
どのような説明会を行っているのか興味が湧いたので伺ったところ、「英語イマージョン教育」の体験授業や校内見学を中心にしたものだそうです。また、説明会の途中でネイティブスピーカーの先生と一緒にストレッチなどをしてリラックスできる時間も準備されているとのこと。座ったままで話を聞いている保護者の方々の緊張や疲れもとけ、また生徒が入学後に実際に受ける英語イマージョン教育の雰囲気も感じることができます。きっとこのひとときで、生徒や保護者と学校の距離がぐっと近くなるのでしょう。こんなさりげないコミュニケーションが、6年間の学校生活で大切にされているんだなと予感させてくれます。そして生徒たちは、この学校で過ごす6年間の自分を楽しく想像するのでしょう。
説明会は、9月から12月までの間に5回行われます。次回はぜひ、生徒たちが6年間を過ごす新しい校舎も見学し、学校の雰囲気をより身近に感じてみたいと思います。
|