| 聖徳学園中学校では、「生徒一人ひとりがもっている将来の夢や希望に応えるため、個性や人格、多様な分野の才能の芽を最大限に尊重」するため、「教育の機会を大切にし、生徒の興味や関心、意欲を重んじながら、豊かな学習内容とさまざまな体験を与えています」という校長先生の言葉のとおり、実に多様なプログラムが整えられています。
中学校1年生ではまず、年に3回もの宿泊行事があるそうです。準備される先生方にとってはたいへんなご苦労でしょう。それでも、楽しい体験を共有してお互いを知り人間関係を創りあげることが、学園生活を始めたばかりの中学1年生には大切なことだと、伊藤教頭先生は語ります。
そして中学2年生になると、創りあげてきた人間関係を次のステップへと進化させます。今年の中2の「スプリングキャンプ」では3日間、チームで議論しながら、『最先端技術は文明の衝突を防げるか』をテーマに、自分たちがみつけた課題を探究しプレゼンテーションを行いました。1年生の行事とすこし色合いが違うこのキャンプに、出発前には「1年生の行事と比べて遊ぶ時間がなくてつまらなそう」という声も生徒たちから挙がることがあるそうです。
しかし、スプリングキャンプをやりとげた生徒たちは、少しずつ変化しているようです。今年10月の太子祭では、中学2年生の生徒が飢餓救済のためのチャリティー「ホワイトバンド」をテーマに劇を披露しました。
ホワイトバンドを手に入れた日本人の生徒が、気付いたらアフリカの飢餓地域にワープしていて、そこで飢餓の現状を目にして悩み、考えるというストーリーです。この瞬間にも多くの子どもたちの命をうばっている飢餓という世界的な問題に目を向ける国際性、飢餓地域の現状を綿密に調べストーリーに練りこむ編集力、そして見る人をぐっとひきつける意外性のあるストーリー展開、なによりも生徒たち同士で話し合ってこれらすべてを準備し堂々と発表する姿に、誰よりも先生方がとても驚かれたといいます。
「個性」「創造性」「国際性」の育成をめざす聖徳学園のプログラムの仕掛けは、確実に生徒たちに伝わっているのでしょう。
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