| 明治学院大学の系列校として、1963年に設立された明治学院中学校。ヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士が開いた英語学校が源流となっていることもあり、設立当初から英語教育にとても力を入れている学校です。英語教育の中でも特徴的なのは30年以上の歴史を持つアメリカでの「40日間ホームステイ」でしょう。普通、中学・高校の海外プログラムというと「昼間は英語のレッスンを受け、滞在は現地家庭でのホームステイ」というスタイルが多いですが、この明治学院のプログラムは「40日間ホストファミリーとともに一日中過ごす」のです。
11月3・4日に行われた文化祭ではこの夏に「40日間ホームステイ」を体験した高校生の展示がありました。模造紙1枚という限られたスペースには、写真やイラストを駆使して自分の体験したことや感じたことが、表現されていました。見るとホストファミリーも様々です。白人家庭・黒人家庭・農家を営む家庭・リタイアされた老夫婦の家庭。どの生徒も「これが私のアメリカの家族です」と、40日間で関係を築き上げたもう一つの家族を誇らしく紹介していました。また留学先もアメリカ中西部を中心に全土に広がっており、同じアメリカでも生徒一人一人が、模造紙一枚では足りないほど沢山の体験をしていることがわかります。
先生にお話を伺うと、ホストファミリーは全てアメリカの教会に属しているクリスチャンのご家庭で、各家庭に生徒一人で滞在するそうです。全参加者が同じ町の中でホームステイをするのではなく、一つの町あるいは州に一つのホストファミリーの組み合わせで滞在することが多いと先生は教えてくれました。まわりに日本人はいません。友達に相談することもできません。たよりになるのはホストファミリーと自分だけ。そんな状況で40日間過ごすのです。文字通りサバイバル体験でしょう。最終日に各ホームステイ先からサンフランシスコへ移動し全員が集まったときに見せる、生徒達の「やりとげた」という晴れ晴れとした顔は、初日の不安と緊張でいっぱいの顔とは全然違い、どの生徒達もすばらしい経験をしたことが伝わってくるとのことでした。
明治学院では、キリスト教による人間教育を基幹とした「道徳人・実力人・世界人」の育成を掲げています。学校のホームページによると
| 道徳人: |
自己の生活のあり方を基準(聖書)に照らして、絶えず自己を変革していく志向をもった人間。 |
| 実力人: |
自己に与えられた課題に、主体的に取り組み、これを克服していく人間。 |
| 世界人: |
世界の様々な国や民族の文化を理解し、それらのかかえている困難に対しても誠実に対応しようとする識見をそなえ、人類の幸福と平和のために鋭い洞察と誠意をもつ人間。また、身近な生活の中では、疎外された人々とともに生きることが、真の自己形成につながることを理解できる人間。 |
と説明されています。
このプログラムを体験した生徒達は、ホストファミリーと過ごし、アメリカのキリスト教文化に触れることで、英語力アップや異文化体験という枠を超えて、明治学院が掲げている「道徳人・実力人・世界人」へ一歩大きく踏み出したのだと感じます。
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