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文武不岐の実践で可能性を引き出す共栄学園
2005年6月30日
by 山本真美 

 雨もあがった午後、共栄学園の教育関係者対象説明会(6/29実施)には早くからたくさんの参加者が集まりました。会場は2004年に完成したばかりの新校舎1Fの講堂です。エントランスの吹き抜けはとても明るく、淡いオレンジ色とクリーム色の市松の床が気持ちを明るくしてくれます。講堂の壁や椅子は白木というのでしょうか、肌色の木肌がやさしい色合いで、クッション部分の明るいオレンジ色がさらに元気を引き出してくれそうな印象です。
 開始前のビデオ上映の中で気になった言葉を記すと、「可能性を引き出す」「見えない力を引き出す」「わかるまで付き合う」というものでした。また、「ひきだしはたくさん用意している」「そのひきだしを引き出すのは生徒自身」というフレーズも強く心に残っています。
 開始時刻になると、まず5分間の「春高バレー 優勝への道(ダイジェスト版)」の上映がありました。前回優勝校となる九州文化学園との決勝戦の模様は、実はテレビ観戦をさせていただいていたのですが、ストレート勝ちとはいうものの、また手に汗握って見入ってしまいました!!試合とは打って変ったお花茶屋商店街の優勝パレードで見せていた気恥ずかしそな彼女たちの笑顔がとても印象的でした。
 先生方のお話はすべてパワーポイントを使用し、画面と同じ資料は事前に配付するかたちとなっており、補足的に詳しいお話をいただけたためメモが追いつかないということがなくありがたいものでした。
 倉島校長先生からは、「知・徳・体」が調和した全人的人間の育成についてのお話があり、「文武不岐(ぶんぶふき)」の説明がありました。「文武両道」と同じような意味で捉えてもらえればとのことでしたが、「どちらがかけてもいけない」という意味とのことでした。
 学園の最近の取り組みとしては、「最新設備の新校舎完成」「若く・活力ある教員の採用」「中高一貫教育の確立」「T・U・K(東大合格会)クラブ創設」「米国高校生とのJ・D・C」という5項目があげられ、T・U・K(ツック)は「東大受かろう会」の頭文字を取ったもので、勉強合宿なども実施しているとのこと。
 J・D・Cは「ジャパン・ディスカバリー・チャレンジ(日本を再発見する)」の略で、共栄学園高校と系列校の春日部共栄高校の生徒10名と日本語を2〜3年勉強したアメリカ人高校生10名の計20名で今年から始める試み。春日部、東京、日光、広島・宮島、姫路・神戸、大阪、奈良・京都の7都市を4チームに分けて旅行し、3週間の共同生活をして互いに語学力を高め、日本語と英語両方の会話ビデオを競い合って制作するというプログラムの目的は、旅行ガイドと関連した語学学習教材を作り、英語を学ぶ日本人生徒と日本語を学ぶ英語圏の生徒を結ぶ「オンライン・コミュニティサイト」を作ること。いったいどんな様子で行われるのかとても興味深いものがあります!!
 こうした春日部共栄との連携については、共栄学園中学校から春日部共栄高校への進学者がここ3年でそれぞれ10〜20名ほどいるという高校の伊藤教頭先生からのお話もあり、先取り学習の効果が顕著に表われ、春日部共栄に行っても上位で頑張っているという紹介もありました。互いに教員の交換や合同会議なども行い、互いの良いところを取り入れる「協調的競争」をされている点は、他校にはない特徴と言えそうです。
 また、「共栄最先端学習 (中2実施例)」の導入により、「探究」→「発見」→「研究集録」→「プレゼン」というプログラムによって「自己表現力の育成」を行っているというお話もありました。
 「若く・活力ある教員の採用」に関しては、「私たちが新生共栄の新スタッフです」という10名の写真入りのチラシも用意され、数学科の矢野先生から、「はじめは何でもかんでもやってあげることが生徒のためと思っていたが、そうではなく、自分で考えさせることが大切なことがわかった」とのお話があり、少林寺拳法のクラブを創設して「夢」の実現に向けて頑張っている様子も知ることができました。
 2006年中学入試情報としては、6年後の歯・薬学などの理系進学も考え、2科・4科選択を導入されるとのお話が中学主任の名越先生よりあり、まず全体の2科目得点で7割の合格者を出し、残りを4科から出すとのことでした。
 このように、都市型学校としての共栄学園は、充実した近代的設備のなか、様々なプログラムという「夢」を叶える「ひきだし」をたくさん用意し、文武不岐の実践でますますパワーアップしていることがよくわかった説明会となっていました。
学校HP:http://www.kyoei-g.ed.jp/




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