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信頼を受くる保護者と生徒との対話が光る横浜中学校
2006年1月30日
by 石井 麻美 

横浜校中学校で今年最後の説明会が行われた1月21日は、雪が降りしきっていました。そしてこの日は、前日からニュースや新聞をにぎわした大学入試センター試験が行われた日でもあります。「公開授業のご案内」という資料には、「高校3年生が大学受験中のため、本日は中学のみの見学とさせていただきます」とあります。きっと、この雪の中、センター試験を受けに行っている高校3年生がたくさんいるのでしょう。そして、この説明会でも真剣に取り組んでいる小学6年生がたくさんいます。彼らは、保護者とは別会場にて国語と算数の過去問題を本番さながらの状況でチャレンジしているのです。説明会場の保護者の方々の表情にも静かな緊張感が漂っていたのは、このせいでしょうか。

平野伸夫校長先生のお話の中に創立以来大切にされてきた三条五訓があります。
「信頼を受くる人となれ。責任を重んぜよ。秩序を守れ。誠意、総力、努力、創造、忍耐。」中でも横浜中学の主義として重んじられているのが「努力主義」です。「自分の能力に応じてこれを伸ばそうと最大限頑張ろうという姿勢」を大事にしてほしいと平野校長先生は語ります。 

しかし、もう一つとても重要な点、それも先生方と保護者、そして生徒の全てに関わる点があるのではないかと思います。それは、説明会配布資料のガイドブックを見ると、実によくわかります。「大学合格生の思い出とご父母の声」というコーナーに、2005年に卒業した生徒とその保護者の6年間の同校に対する様々なメッセージが記されています。その一例をご覧ください。

保護者の方々のメッセージ
「・・・レポートを提出していなくて、担任の澤田先生に厳しき指導を受け、泣きながら、徹夜状態で仕上げを提出したことや、国語の早瀬先生(2・3年時の担任)から出された感じプリントに手を真っ黒にしながら取り組んでいた息子の姿は印象に残っています。(中略)最近は厳しい指導というのはいろんな意味で少なくなってきているように思いますが、我が家にとって、生活・学習面での厳しいご指導が一番ありがたかったです。」

「・・・振り返ると中学校時代の厳しい寒稽古、甲子園の野球応援、英検2級合格、病気で短期入院している時の担任の吉野先生及びクラスメートの温かい励ましの言葉など・・・中学3年間、たくさんよい思い出ができました。中学の吉野先生、高校の佐藤先生、寮担任の先生を始め、中学英語の早野先生及び諸学科の先生方に心より感謝しております。」

卒業生の声
「・・・大学受験のときも、やはり多くの不安がありました。私は部活や生徒会活動に人一倍力を入れていたので受験を前向きに考えることができず、悩んでいた私にいつも的確な助言をしてくれたのは担任の山内洋先生でした。時に厳しい現実を突きつけられることもありましたが、私が大学に入れたのは間違いなく山内先生のおかげです。・・・」

「・・・僕が国立大学に合格するだけの学力を身につけるに至ったきっかけとなったのは、恐らく中学の時の早野先生のお陰だったと思います。3000語の英単語暗記では勉強の楽しさを覚えました。また精神的にも体力的にもキツイ高校3年間の間に細やかな気遣いをして下さった佐藤雄一先生や、励まし合った級友たちに出会えてよかったと思います。・・・」

お気づきいただけましたでしょうか。7組の親子のメッセージの中にこんなにも先生方の名前が登場するのです。男子校だからこその「厳しい指導」はともすれば抑圧的なコミュニケーションになりがちです。しかし、その背景に保護者と生徒との信頼関係があれば、それは自分を見つめてくれている先生との大切なコミュニケーションへと変化するでしょう。
平野校長先生をはじめ、横浜中学校の先生方が大切にされているのは、「信頼を受くる人となれ」という姿勢なのです。そしてこの姿勢は、創立者黒土四郎先生から確実に受け継がれ、今後も大切に育まれていくのです。

学校HP:http://www.yokohama-jsh.ac.jp/junior/index.html




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