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「学力」を伸ばし「社会力」を育てる京北学園
2005年10月14日
by 山本真美 

 明け方からの雨もすっかり止んだ10月4日(火)、京北学園の教育関係者対象説明会にはたくさんの参加者が集まりました。会場は、学園お隣の東洋大学内の井上記念館となります。東洋大学の入口から校舎までは緩やかなアプローチが続き、噴水と水の流れがとても気持ちのよい空間となっていました。迎えてくれるのは、学祖井上円了先生の大きな銅像です。
 校長先生になって5年目を迎えられた川合先生は、学園の「中高一貫教育システム」の完成を、「大衆に本物の教育を」と言われた井上円了先生への報告も兼ねて、あえてこのホールで行うことにしたと言われます。

 「21世紀の教育はケイホクから」
 京北学園(京北中学・高等学校、白山高等学校)の教育システム完成
 
という資料には、以下のような図と教育の特色が記されています。



中高一貫教育システム

 

大学受験及び社会に通用する確かな学力と社会力の獲得を目指す京北の教育
I モチベーションを高める・・ 出前授業・大学生の卒論発表会・大学訪問・特別授業など
II なりたい自分の発見・・ プロジェクト・ベース学習の導入→白山高校1年
III 授業点検と研修・・ 東大21世紀COEによる授業観察と教員とのカンファレンス等
IV 教員へのサポート体制・・ 千葉大学「教育実践総合センター」教授との連携による、中学教員会への参加、助言と教員へのスーパーバイズ等
V 個々の生徒を大切に・・ 千葉大学教育学部の学生による「チューター制度」の導入
VI 受験に対応する徹底したカリキュラムと特別教育活動
  (1) 個々のニーズに合わせたコース制導入
(2) 数学・英語の一部で到達度別授業の実施
(3) 放課後は、毎日「講習・補習」タイム
(4) 土曜は、進路に合わせた「特別教育活動日」
(5) 長期休暇中の図書館は「自己学習室」
(6) 夏休みは、お盆休み以外「特別講習」
(7) 「伊豆稲取セミナーハウス」で学習特訓

 「100人のうち1人か2人のエリートを育てるのではなく、99人、98人もしっかりと育てる」という川合先生の力強い言葉は、まさに井上円了先生の「大衆に本物の教育を」につながります。「人を愛すること」「働くこと」を大切にし、ニートやフリーターになってはいけないとも言われます。
 また、上記の「中高一貫教育システム」によって、幅広い子どもたちをカバーしたい。「ミスラベリング」をされている子どもたち、中学生の段階で貼られてしまった間違ったレッテルをはがしたいと強く訴えます。
 この「間違えたレッテル」をはがしてやると、子どもたちは自分たちの「夢」を持つようになり、伸びていく。これを日々実感しているという先生の表情は、まさにやさしいお父さんの表情そのものです。
 お父さんで思い出しましたが、京北学園では「家庭とのコラボレーション」をとても大切にしていることも大きな特徴となっています。「学校の教育には保護者の協力が必要」として、教師も保護者も一緒に学ぶ「親と教師の学習会」を10年にわたって続けているのです。そして、この実践で、読売教育賞・最優秀賞も受賞されています。
 この「学習会」の一端は、毎回の「学校説明会」の開始時間1時間前から行われる「子育て支援・ミニ講演会」という川合先生よりのお話のかたちで体験することができそうです。次回10/30(日)10:00〜のテーマは「子どもたちの発達段階と学習段階(みんな違ってみんないい)」となり、前述の「間違えたレッテル」やこちらの「みんな違ってみんないい」という皆にわかりやすい言葉で表現してくださっているところからも、100人なら100人すべてを大切にしている気持ち、愛が伝わってきてとても嬉しくなりました。

 川合先生に続いて、中学教頭の實方先生からも「人間は人と人との関係の中で育っていくもの」であるから、まず「人の気持ちを感じ取る力」を身につけることが大切、そのため、国語の入試問題にもそうした意図の問題を入れているというお話がありました。 
 高校教頭の濱先生、京北学園白山高校教頭の杉原先生の、"自学自習ができるようになってきた""社会人になっても必要な力を視野に入れながら、「自己学習能力」「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」の3つの力を育てる"というフレーズも印象に残っています。
 この3つの力に、「人を愛すること」や「人の気持ちを感じ取る力」というわかりやすい言葉で表された「人間性」を加えた4つの力を「社会力」というと学校パンフレットには記されています。
 このように、京北学園の「中高一貫教育システム」には、「学力」を伸ばすことはもちろん、この「社会力」を育てる様々なプログラムや人との関わりがたくさん用意されていることがわかりました。
 そして、「人を愛すること」「働くこと」、この二つに大きな意味があることを再認識できた説明会となりました。

学校HP:http://www.keihoku.ac.jp/




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