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教員育成にかける開成の生田先生の思い
2005年12月9日
by 石井 麻美 

 開成の生田清人先生は、社会科の教諭をされていますが、実は駒澤大学で社会科教育法も講義されています。地歴科・社会科は、教科目の性質上、「総合的な学習の時間」を活用した地域学習などで野外学習を行う機会があります。そのため、実際に大学生にも地域学習や野外学習を計画・実施する方法を学習してもらうため、北区王子にある飛鳥山の3つの博物館(紙の博物館・北区飛鳥山博物館・渋沢資料館)を対象地域として実際に博物館を見学します。

 見学のポイントは次の3点です。
 ○ 野外学習を展開するための教材(地域教材)を作る。
 ○ 博物館見学をするためのワークシートを作成する。
 ○ 地域学習を行う「総合的な学習の時間」のカリキュラム案をつくる。

 そして、大学に戻った後、15分から20分の模擬授業が行われます。模擬授業を行わない学生は、授業を受けている生徒の視点から観察をし、改善点などを含め、評価をします。そしてその評価をもとに、自分の授業の改善点などをまとめます。評価のポイントには
 ○ 授業の態度
 ○ 先生の話し方
 ○ 先生の黒板の使い方
 ○ 先生の授業の進め方
 ○ 授業の展開
 ○ 授業内容の分量
など、実に詳細な項目があげられています。そして何よりも「生徒をゆさぶる内容か」という評価項目が、生田先生がこれから教員を目指す学生に伝えたい大切なメッセージのように思えてなりません。

 この授業へのお誘いを受けた時に、まず驚いたのが中学・高校で授業を担当されている先生が大学で教育法を講義しているということです。自分の大学時代を振り返れば、教育法を担当している教授の多くは、学問としての教育法には長けていても、実際に中学または高校で授業をしたことがなかったように思います。そのため、教育実習に行くまで一度も学習指導案はおろか、授業そのものを計画するという経験がないまま実習に臨むことも少なくありません。生田先生の授業は、学生に「生徒」の姿をしっかりとイメージさせる内容になっています。自分が投げかけた問いやキーワードがどのように生徒に受け止められているのか。それによってどのような知的な広がりが起こりうるのか。これから中学・高校で教員を目指す学生にはぜひ大学時代にこのような授業を受けた上で教師になるという選択をしてほしいと思います。生田先生の社会科教育法の講義はこれからの教員養成を考える一つのモデルになるのではないでしょうか。

学校HP:http://www.kaiseigakuen.jp/




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