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「表現欲」を形にする麻布
2004年11月16日
by 山本真美 

麻布というと「有栖川原人」という言葉を思い出し、ついニコリとしてしまいます。もう15年以上前でしょうか、ある麻布生の学校紹介文の中に出てきたフレーズで、あたかもそんな原人がいるかのごとく事細かにその生態をイラスト入りで紹介しているというものでした。他の学校の生徒が皆学校の特長をアピールしているのに、なぜ原人なんだろう??と強烈な印象を持ったというわけです。もちろん、麻布生にとって有栖川公園はとても身近な存在です。どんぐりを拾ったり虫をつかまえながら公園内を歩いて登下校する生徒もいれば、公園脇の道を熱く語り合いながら歩く生徒もいます。そんななかで、あそこには原人がいる・・という想像をかきたてられたに違いありません。そのたくましい想像力・創造力そして文章の面白さは突出したものでした。しかし、ホームページにも掲載されている『論集』を見ればこの表現能力は彼だけの特殊なものでないことがすぐにわかります。『論集』の「刊行にあたって」には、自由な表現の場であり、多種多様な授業の成果を知ってもらうことを目的として生まれた、相互に刺激、批判し合い、自己を高めていく場であるとされています。また、青春期に誰もがもつ「訳のわからぬ、突き上げてくるような盛んな表現欲」を形にすること、そのために自分自身に向き合うこと自体が尊いとしています。どの作品からも、自分が興味を持ってどんどんと掘り下げていった様子や、何より批判を恐れず自由に表現を楽しんでいる「もっともっと表現したい」という熱い想いが噴き出していることを感じます。そして、そこには生徒といっしょに楽しんでいる先生方の姿も見えてくるのです。同じくホームページで紹介されている「麻布ミニ博物館」は、理科の先生方が教員室の一角に作ったコーナーですが、恐竜や人体の模型、植物や魚などが展示され、ますますエスカレートする・・などというコメントがつくほど、先生方も楽しんでいることがわかります。生徒も先生も互いに興味や関心を広げ、「表現」へとつなげることを楽しんでいる、そこがいちばん麻布らしいところなのかもしれません。
学校HP:http://www.azabu-jh.ed.jp/




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