浅野というと、毎年2,000人を超える応募者を集めるということがまず頭に浮かびます。多くの学校が入試回数を増やすなか、2月3日のみの1回入試を長年続けている学校は、もしかすると他に例がないかもしれません。
約6万uにもおよぶ広大な敷地の半分が、神奈川県の愛護林鳥獣保護区に指定された「銅像山」と呼ばれる自然林となっていることも大きな特徴のひとつと言えるでしょう。敷地内にお山のある学校はそうは聞いたことがありません。
その雄大な自然に囲まれ、浅野の時間がゆったりと流れていることが、"本校は「各駅停車」の学校です"という学校HPの淡路校長先生の言葉からもわかります。「各駅停車」で多くのことにチャレンジし、自主独立の精神を育んでほしいという想いが込められた、わかりやすくてすてきな表現ではないでしょうか。
"恋をする、部活に夢中になる、本や映画から新しい世界を知る"かけがいのない時期、というフレーズも光っています。数ある学校HPの中に、「恋」や「恋をする」という表現がどれだけ登場するでしょうか。「当たり前のことを、当たり前にやる」ことを大切にしている浅野だからこその言葉のように思います。恋もするし、勉強もする、挫折だってするかもしれない、そんな当たり前のことを急がずゆっくり経験していこうというその当たり前さがなんとも嬉しいではありませんか。校訓の「愛と知、九転十起」が浮かびます。
"教育にマニュアルなどありません"とキッパリ言われるところからも、生徒一人ひとりとじっくり向き合っている、それが当たり前という自信を感じます。それぞれの色をもった生徒たちの個性や特色を伸ばす「生徒が主役」の学校には、マニュアルなどという考え方は存在しないに違いありません。
創立者である実業家・浅野總一郎翁の銅像が見守る銅像山は、生徒たちの絶好の遊び場となっているそうです。野山を駈ける時間もさぞかしかけがえのない時間となることでしょう。ゆっくりのびのび一駅ずつ、浅野列車はどこまでも進んでいくのです。
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