鴎友学園では創立以来、「慈愛と誠実と創造」を校訓として、心の教育が行われてきました。
「慈愛」とは、多くの人々と共に社会の中で生きる私たちに神が与えた理性の愛で、他人を思いやる心のことです。聖書には、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」という言葉があります。
「誠実」とは、神から与えられ、一人ひとりが潜在的に持っている可能性を発見し、それを誠実に伸ばすことです。ものごとに取り組むときには、それが与えられた仕事であっても、自分から進んでやることであっても、真心をこめて、誠実に、一生懸命取り組みましょう。
「創造」とは、社会の中で与えられた才能を発揮し、生き生きと創造的に生きることです。どんなに能力に恵まれていても、それを発揮する場は社会の中です。自分らしさを発揮し、自信と責任をもって社会に貢献できる自分を思い描きましょう。
鴎友学園は、東京府立第一高等女学校(現東京都立白鴎高等学校)の同窓会である鴎友会によって、1935年に母校創立50周年記念事業の一環として鴎友学園高等女学校の名で設立されました。
今日の鴎友学園の基礎を築いたのは、東京府立第一高等女学校の校長を長くつとめ、女子教育の先覚者と仰がれた市川源三と、内村鑑三・津田梅子の薫陶を受けた石川志づです。
市川源三は、今から60年以上前、まだ良妻賢母教育が当たり前の頃、「女性である前にまず一人前の人間であれ」「社会の中で自分の能力を最大限発揮して活躍する女性になれ」と教えていました。本校は、その教えを教育の根本に、一人ひとりのいろいろな可能性を引き出し、能力を発揮できるようにすることを大切にしてきました。
石川志づは、第二次世界大戦中も英語教育を続けるなど、国際社会で活躍する女性の育成をめざしました。また、ミッションスクールではありませんが、キリスト教精神による全人教育を心の教育の基盤にしています。
中学で週1時間の聖書の授業を、また学校行事の際には折祷・讃美歌などを行います。
これからの時代に向かって、生徒たちが広い視野を持ち、理解力と判断力を身につけた知性豊かなひとに、そして、思いやりをもって多くの人々と協力し共に生きる心豊かなひとに、育ってほしいと願っています。
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