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ホーム教育を考えよう:校長先生の教育メッセージ工学院大学附属中学校




工学院大学附属中学校 学校長 城戸一夫
「学ぶ」ことの意味を、伝統ある本校で学んでください。

 本校が大きな可能性を秘めている皆さんに期待すること、それは「学ぶ」ということです。きわめて当たり前で平凡な言い方かもしれませんが、学校に通う目的はこのこと以外にはありません。
 1966年通称『ドロール・レポート』と呼ばれる、21世紀における世界全体の教育の基本方針、「学ぶ」ことの意味を定義する書物が刊行されました。このレポートの日本語版は『学習:秘められた宝』といいます。このレポートにおいて最も大事な部分は、(1)「知ることを学ぶ」(2)「為すことを学ぶ」(3)「共に生きることを学ぶ」(4)「人として生きることを学ぶ」という、学習の4本柱です。「学ぶ」とはどういうことなのか、何のために「学ぶ」のかという意味が、この4点にまとめられています。
 第1の柱「知ることを学ぶ」とは、単に与えられた知識や技術を学ぶのではなく、集中力や記憶力、思考力を総動員して知識を獲得する手立てそのものを学ぶことです。第2の柱「為すことを学ぶ」とは、知っていることを実行、実践し、知識を生かすことです。
 第3の柱「共に生きることを学ぶ」とは、それぞれの都合を持った大勢の人々が、お互いの人権や安全を尊重し、考え方の多様性を認め合うこと。一人一人が自分だけの都合を押し通そうとすると、差別や抑制、暴力、果てには戦争という「負の価値」が表に出てきます。多くの人々が共に生きていくためには、「負の価値」を「正の価値」に置きかえていく必要があります。第4の柱「人として生きることを学ぶ」ことは、学習の最後にして最も重要な目標です。精神、身体、感性、責任感など、学びを通して人は成長します。「学ぶ」とは、この自己実現の過程を通して人格を完成させていくことなのです。
 本校の4号棟(中学校舎)のサイバー・テラスには、挑戦(Challenge)・創造(Creation)・貢献(Contribution)という、いずれもCで始まる3つの言葉が刻まれています。この伝統ある学校で、皆さんは是非「学ぶ」ことに挑戦し、「学ぶ」ことから新たなものを創造し、「学ぶ」ことから自分を高めつつ、よりよい社会の一員として貢献してください。

学校HP:http://mon.js.kogakuin.ac.jp/chugaku/
2005年学校案内パンフレットより)



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