教育の理想は、生徒一人一人が実社会に出てから、充実感と喜びをもって社会の発展と幸福に寄与できるようにすることにあります。本校では、この理想を実現すべく、頭脳と肉体が柔軟で成長の著しい時期である中高時代に、人生の基礎となる「知、心、体」それぞれについて確固とした骨組みを作ることを目標にしております。
「知(知性)」の育成に関しては、普段の授業において各教科の基礎の学習を徹底します。教室で学習したことを自分で論理的に考え、自分で納得し、自分の言葉で発言できる習慣を身に付け、それが体質として自然にできるように指導します。これにより、物事の本質を見据えた思考と行動ができる生徒を育てます。本校の教育は、記憶や表面的な知識でなく、思考や本質の理解と自主的な学習態度を重視します。これを手助けするのが、学問的にも優れ人間的に深みがあり親身になって生徒のことを考えてくれる教師陣です。生徒の指導に際しては常に長期的視点で対応するように心がけており、学習目標も短期的な大学受験合格でなく、実社会に出てから長い人生で真に活躍できる、社会からも信頼される人間の育成をモットーにしています。理科実験施設、視聴覚教室、コンピュータ室、図書館などの教育施設の充実を心がけ、効果的な学習を図っております。
「心(精神)」に関しては、たくましさとやさしさを合わせ持つことを理想としてます。本校では、自由快活で屈託ない友達づきあい、肌と肌の触れ合う師弟関係が日常的に行われています。本校の運動会、文化祭、修学旅行などの学校行事には、他校にはない大きな特徴があります。それは、これらの行事すべてが生徒の徹底した自主運営で行われることです。生徒は、入学後開成がいかに自由な学校かに驚くかもしれません。これは、本校の伝統である「自由な精神」の一つの現れですが、生徒は自主運営などを実体験することによって、積極性、主体性、責任感などをもつようになります。教師は生徒に対して多様な価値観をもって対応し、一人一人の個性を尊重し、いろいろのタイプの人材を育てるようにしています。音楽教室や芸術教室の充実を図り、豊かな人間性をはぐくむ環境作りを心がけています。
「体(身体)」に関しては、行動力と忍耐心のある人になれるように運動やスポーツを奨励し、健康で基礎体力のある体作りを心がけています。運動関係の部活動は非常に活発です。新入生は運動会での競技の激しさ(本校の伝統の一つ)には驚くかもしれません。
生徒自らが行ったアンケートによると、圧倒的に多数の生徒が「開成が好き」と答えております。本校ならでは学べないものを得、体験できてほんとうに良かったと感じているようです。卒業生が、21世紀を担う人材として開拓精神、創造力と実行力をもつ人、また、専門的能力だけでなく幅広い教養をもち、各分野のリーダーとして国際的に信頼される人に育っていくことを確信しております。そして開成が卒業生一人一人の胸の中に「心の故郷」としていつまでも生き続けることでしょう。
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