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期待できる東横学園の教育革命(1)
2006年11月16日
by 本間勇人

◆ 矢島了子校長先生が東横学園に来られて3年が経つだろうか。東横学園の学級雰囲気(OECD/PISAの調査で重要視している指標:School and Class Climate )はがらりと変わった。矢島校長先生が就任してまず着手したことは、学力革命。グローバル・イングリッシュと論理エンジンという新機軸の導入である。

◆ 2つのシステムについての説明は、学園のサイトやNetty Land(http://www.netty.ne.jp/modules/netty_report/detail.php?r_school_id=87&report_id=41)に譲るが、ポイントは生徒一人ひとりの意欲やレベルに合わせて自律して個別学習ができるようにサポートする授業システムである。

◆ 矢島校長先生は、「勉強は最終的には一人でやらなければならない。そのために私たちは生徒一人ひとりの状況を把握して、多様な学び方をサポートできるように心がけています。先生方は朝も昼も夜も本当によくめんどうをみてくれますよ」と語る。

◆ 自律するということは、自分の道を歩みつづけるタフな精神を身につけるということでもある。東横学園には創立者五島慶太翁が極めた「道」を継承する教育がベースにある。この不易の部分も、矢島校長先生は学園の教育の前面に出した。お茶会などは、五島美術館の大名式庭園を思い切って活用する。

◆ そして今年高校の留学コースを構築した。中学からこのコースを目指して学ぶモチベーションを育てる六年間一貫体制の教育システムが完成したのである。もちろん、ただ三本柱を立てたというようなことではない。この3つの要素が有機的につながるシステムにしたのである。これが画期的なことだし、学力革命を超えて、学園革命になった証である。

◆ さて、有機的につなぐものは何か。それは先の矢島校長先生の言葉の中にある。生徒一人ひとりのメンタルな部分や学習状態を把握するために先生方が24時間体制でめんどうをみるというシステム。簡単に言えば教師と生徒のコミュニケーション・システムの革命なのだ。

◆ このシステムはもちろん校長先生と先生方が精神的な絆を結んでいることを意味し、教師の教育の倫理が浸透していることを示しているのだが、それだけではまだシステムではないのだ。システムにならなければ、持続可能性と質のアップを恒常化できない。

◆ 矢島校長先生の慧眼と強い意志、そして自ら生徒と話し合い、数学の教鞭をとる実行力が、教師と生徒のコミュニケーション・システムの最適化を実現したのである。このシステムにより、学年主任が校長先生と、毎週生徒の学習状況を一目でわかるグラフで話し合えるようになっている。私が訪れていたときも、中1の学年主任がデータを持ってきて、校長と簡単にミーティングしていた。

◆ 「定期テストの週ということもあって、前の週より自宅で学習する時間が増えています。」「全体的に右にシフトしているので、良い傾向ですね。Z先生、良い生徒に恵まれましたね。」「本当にそうですね。定期テストが終わってからどうなるか、また分析してみます。」「それはいいことです。ところで、シフトはしていますが、分布は広すぎますね。定期テストのときもいつもと同じ感覚でいる生徒がいるということですよね。中1だから当然ですが・・・。」「学習日記のメッセージなどで、そこを改善していくように担任の先生方と話し合いますよ。」「期待していますよ」

◆ 矢島革命は、学級雰囲気を変えた。もう少し詳しく紹介していこうと思う。(つづく)



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