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学校探求【10】〜富士見丘(神奈川県)の人気の理由
2006年4月13日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 富士見丘(神奈川県)の中学の入学者は121名。前年比倍増。首都圏の中学受験生が増えているとはいえ、この少子高齢化時代に、倍増というのは、ただならぬ出来事である。この大きな変化の理由は何だろう。

◆ それは、新しい校舎、新しい教育、何より新しい校長の就任である。豊岡稔学校長のビジョンは明快である。ホームページには「富士見丘学園は今、新しく生まれ変わります。教育内容、教育スタイル、そして移転しての新校舎。世の中の有り様が大きく変わっていく、変わりゆくであろう21世紀。そのなかで大きく、力強く羽ばたいていってくれることを切に望み、そのために中高一貫教育で女子校として何が大切なのかという観点から、そして先輩たちが築き上げてきた82年の歴史と伝統を重んじつつ、新しい学校像を描きました。生徒1人ひとりの存在を尊重し、生徒1人ひとりが自らの個性を大切にしながら、自立した女性へと成長していくこと――。私たちはこの大切な6年間の成長に、真剣にかかわっていくことが、我々教師1人ひとりの使命であると考えています。―『手間』と『情熱』を惜しまずに―。」とある。

◆ そしてそのビジョンの実行。「生徒1人ひとりの存在を尊重し、生徒1人ひとりが自らの個性を大切にしながら、自立した女性へと成長していく」学校を実現するために、教師1人ひとりが手間と情熱を惜しまずに生徒1人ひとりと真剣にかかわっていく。このことの実行が4月1日から早速始まった。

◆ 新入生ふれあい学習で、1人ひとりがかけがえの存在となるためには、まずは仲間作り。エンカウンター的な手法で、互いに尊重し合い、オープンな関係を作るプログラムを実施するところから始まった。もちろん7日の入学式前からの準備である。それから6日までは新入生事前学習を実施。「ふれあい学習」で仲の良い人間関係を結び、その上に学びの準備のレイアーを重ねていく。入学式を経て中1オリエンテーション。生徒1人ひとりのかけがえのない存在を確かめ合い、同時に富士見丘のアイデンティティを融合させていく。そして学力テスト。本格的に生徒1人ひとりが自主的に学べるプログラムを実施していくのであろう。

◆ まさに「私たちはこの大切な6年間の成長に、真剣にかかわっていくことが、我々教師1人ひとりの使命であると考えています。―『手間』と『情熱』を惜しまずに―。」の実行である。この実行力を見た生徒と保護者は、なるほど「富士見丘学園は今、新しく生まれ変わります」という豊岡学校長のビジョンは本物であると確信するだろう。

◆ 「121名の出会いを大事にしましょう。たがいの存在を認め合いましょう。みんな1人ひとりはかりしれないよさを持っているのです。自分には自分の良いところがある、そこに気づき、夢を抱き、夢に向かって自主的に考え、誠実に行動しましょう。そして、そういう仲間を認め合い、みんなで夢を実現していきましょう。やればできる。校長が言っているんだからできるんです。」

◆ 富士見丘では、毎日、新入生に夢と希望とやる気を抱かせる豊岡学校長の言葉が響いているのではないだろうか。



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