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学校探し(68)
京華中学校・高等学校の進学実績飛躍の鍵はコミュニケーション
2005年10月4日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 京華中学校・高等学校(以降「京華学園」)の大学合格実績は目覚ましい。今春の東京工業大学をはじめとする国公立大の現役合格は27名。早稲田・慶応・上智・東京理科大は合わせて現役で24名(現浪29名)。いわゆるMARCHは現役合格者47名(現浪66名)。

◆ 卒業生は276人で73%が現役合格なのだが、上記大学だけで35%を越えるのだから、やはりすごい実績なのであろう。来年からはさらにこの実績を伸ばすために中3から特進コースと進学コースに分けて進路指導を行っていく予定のようだ。

◆ なぜこのような実績を上げられたのか。促進的進路指導をプランできるのか。それは表層的には、毎年共通問題を出題してテストデータを有効活用しながら綿密な学習プランが組み立てているところにある。従来学校の授業というのは、教師の個性が前面に出てくるため、大まかなカリキュラム項目やシラバスの枠内で、1人ひとりの教師の創意工夫でよいとされてきた。

◆ しかし京華学園は、綿密な学習プランを数学や国語のすべての教師が共有し、水準を一定化して授業に臨んでいるようである。この大学合格実績に対する課題解決の方法の浸透が飛躍のわかりやすい理由である。

◆ だが、このような綿密な学習プランを共有するということは、日本の従来の学校文化というか教師間の組織構造上、不可能に近い。それを可能にしたというのは、他校とは全く違うコミュニケーションスタイル、あるいは組織を構築したということを意味する。

◆ コミュニケーションをとるとき、互いに@人格、A個性、B性格というのを使い分けして対話できるかは重要だ(玉川学園総務部長橋本豊先生の国際化理論から)。個性や性格だけで話し合うと、結局一丸となって事をなすことはできない。個々バラバラでよいということになるからだ。ところが互いの違いを認めながら、どういうロールプレイを行うのか相互に演出し合う人格を尊重した場合、それはプロデュースという作業にステージアップする。これは風姿花伝の奥義や茶の本の道にも通じる深い幽玄の境地だ。

◆ こうなると課題解決は美学的に展開する。これが京華学園の今の姿である。進路指導というのは京華学園にとっては、普通の人には見えない幽谷のコミュニケーション・システムを創出する出来事。大事なことは現象ではなく、それを生み出しているコミュニケーション・システム。これもまた≪未来を創る学校≫の条件である。



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