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| 学校探し(58)〜教師チームの教育力を大切にする玉川聖学院 |
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2005年6月15日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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◆ 6月10日、玉川聖学院でCAL(Center for the Advanced Learning:会長京北学園校長川合正先生、所長共立女子渡辺眞人先生)の勉強会が開催された。CAL勉強会は、年に4、5回ほど行われる。会場は、授業を発表される先生方の所属している学校になる場合が多い。 ◆ 今回も玉川聖学院の水口洋先生と加藤裕一先生による「総合科・人間学の実践」の発表が同学院で行われた。この授業の取り組みは、全国的にあまりにも有名で、地方からも多くの先生方が見学に訪れるそうである。 ◆ 玉川聖学院の総合学習は中高6年間通して体系的に構築されていて、各教科のベースになっている。特に中3の修了論文と高等部の総合科・人間学は圧巻である。生徒たちにとっては、自分というものを見つめ、アイデンティティを形作る精神の場になっている。そしてこのアイデンティティに基づいて、他者や社会とのギャップに気づき、そのギャップをどのように乗り越えるのか、解消するのか、そのためにはどのような天職に就けばよいのか、何をすればよいのかを考える大切な時間としての役割も果たしている。 ◆ 論文を書く行為、読書する行為、グループ学習する行為とこの人間学はアクティビティが充実している。従って、生徒たちは調べる活動、議論する活動、発表する活動というダイナミックな学習活動を体験していく。この学習活動を通して、自分なりのそれでいて公共的な価値観、ものの見方・考え方を身に付ける。この価値観・ものの見方・考え方があるからこそ小論文が書けるし、読書によって思想と知識マネジメントを啓発できる。 ◆ この座学ではなく学習活動というプログラムは、日本の教育ではまだまだすべての教師が自ら制作・運営できるというものではない。そこで、CAL勉強会では、この種の授業プログラムの情報交換の場を設け、この種のプロジェクト学習的なプログラムのデータベースを書籍として蓄積・公開している。玉川聖学院の総合科・人間学も来年の4冊目の書籍に掲載されるはずである。 ◆ しかし、それにしてもこのようなダイナミックかつ膨大かつ緻密なプログラムが考案され、実施されるというのはいかにして可能か。それはひとえに教師力である。玉川聖学院ではこの総合科・人間学のプログラムを実施するときに教師はチームを組んで議論しながら・検証しながら運営していくそうである。 ◆ 創造的なコミュニケーション能力を有した先輩先生方が、若い先生方にその意志と技術を継承していっているということである。大学入試は、総合的で複眼的な視野と論述力を要求してくる問題がどんどん出題され、従来のような知識偏重型の受験勉強はあまり意味がない時代がやってきた。玉川聖学院は学習活動としてのクオリティと大学進学実績としての成果の一見矛盾するような教育活動を統合できる時を迎えるだろう。その兆しは2007年から始まるに違いない。 |
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