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| 学校探し(52)〜自修館中等教育学校の卓越性【2】 |
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2005年4月25日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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◆ 自修館中等教育学校(以降「自修館」と表記)は、中1対象に、ツインリンクもてぎというHondaのサーキット場にある学習施設や学習フィールドを活用してオリエンテーションを実施している(http://eri.netty.ne.jp/hesp_repo/2005/jishukan/index.htm)。「自修館チームディべロップメント学習」という名称で呼ばれている。
◆ 今年で4回目。このオリエンテーションの特色は、いくつかの特色がある。(1)Hondaというグローバル企業と連携し、Hondaのリソースを活用していること。(2)チーム学習ベースで、各チームに自修館の先生方がLearning Adviser(LA)として入り、通常の授業で見せる教師の顔とは一味違うロールプレイを行う。(3)Emotional-IntelligenceというEQやMIと呼ばれている新しい学習観に近い考え方をベースにしている。(4)チーム学習ベースにしているのは、生徒間及び生徒と教師間の創造的コミュニケーション能力の創出のためである。(5)これによって、自修館の中1生は、これから過ごす6年間の自修館における生活の基礎になる学校と自分のアイデンティティをすり合わせる。(6)同時に論理や知識にかたよらず、イマジネーションや感覚を大事にする情報収集・分析・編集のためのカテゴリーの種を作る。 ◆ この情報収集・分析・編集のためのカテゴリーは、生徒1人ひとりによって違う。当教育研究所で呼んでいる≪IU(Individual Understanding)ゾーン≫に相当するものだ。この≪IUゾーン≫は、コミュニケーションや情報編集、プレゼンテーションの過程を経て、ある公共性や相対的に普遍性を有する高次に達するもので、いきなり生徒たちの頭脳に完璧なカテゴリーが存在しているわけではない。自修館の6年間一貫教育の力によってサポートされ成長していくのである。 ◆ この≪IUゾーン≫は、固定的で客観的なものであるという学習観に立つと、生徒に画一的なカテゴリーを押し付けることになる。悲劇的なことは、この押し付けられたカテゴリーが必ずしも合わない生徒がたくさんいるということだ。これではモチベーションは上がらない。自分なりの興味は、自分のカテゴリーに合わせて情報を収集・分析・編集していくのでなければ、生まれてこないものなのだ。このような学校は私立公立問わずあるが、自修館はこういう間違いをおかさないのである。 ◆ さて、中1のオリエンテーションの段階で、アイデンティティと情報収集・分析・編集のためのカテゴリー=≪IUゾーン≫をEmotional-Intelligenceという幅広い大きさから出発するのは、前回も述べたが、自修館の目標が、グローバルな世界で活躍するリーダーを育成することにあるからだ。 ◆ グローバルな世界では、どんなリーダーが求められているかというと、それは今年から新しくなった米国の大学適性検査であるSATのエッセイのテーマを見ればすぐに納得が行く。このショート・エッセイでは、"Imagination is more powerful than knowledge."について、25分間で、日本語だとしたらA4の紙2枚ぐらいの量を書くのだが、アメリカでは、いかにEmotional-Intelligenceについて自分なりの考え方を持っていなければならないかを象徴的に表しているだろう。 ◆ そして何もアメリカの大学だけではなく、東京大学の前期試験の国語や後期試験の論文のテーマをみると、やはり同じようなテーマが問いかけられている。今年は三木清の「哲学入門」やポストモダンの影響を受けた作家の文章が素材になっていた。三木清の哲学やポストモダンの発想は、当然ヨーロッパに根っこがある。 ◆ 自修館が、グローバル企業であるHondaの学習空間を活用したり、アメリカフィールドワークを行ったり、ヨーロッパフィールドワークを実施したりする理由が、生徒たちの思考力や想像力という根本的で自修館独自の教育観を考えることで了解できるのである。 |
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