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学校探し(51)〜自修館中等教育学校の卓越性【1】
2005年4月21日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 自修館中等教育学校(以降「自修館」と表記)は開設して7年目。今年の春1期制47名の進学の結果がでた。83%が現役で大学に進学した。17%が再度来春果敢に挑戦する。そしてホームページには、来春の進学実績の予測が発表されている。卒業生104人のうち80%が国公立・早慶上智・MARCHレベルまでの大学に入るだろうという目標を提示している。

◆ このように書くと、自修館は大学受験を中心に考えている受験勉強をベースにした学校だと思われるかもしれない。誤解を恐れずに言うと、ある意味そうである。ただ、大学入試問題を授業の中でガツガツやり、入試問題中心のプリントの宿題を山のように出すというような方法論はとっていない。

◆ 子どもたちが、将来グローバルな場で活躍するには、どうしても高度な知識を自在に操ることができる資質が必要となる。学問的な知識の体系、倫理的な知識の体系、判断の仕方とその実践方法という知識システム。人生は様々な選択肢がある。その選択肢の中で、グローバルな世界の舞台で活躍したいという生徒や活躍させたいと望む保護者が選択する学校の1つが自修館なのである。

◆ 日本の企業に就職しよう、資格をとって生活をなんとか安定させようという将来を選択する場合は、幸いなことに日本の教育制度上、どの学校を選んでも、ある程度自分次第でなんとかなる社会に日本は成熟している。しかし、グローバルな場で、世界の問題を引き受けてそれを解決するためのミッションを自ら課せるようなリーダーシップを育成するには、どこの学校でも良いというわけにはいかない。たとえ私立中高一貫校でも、どこでも良いというわけにはいかない。そういう状況の中にあって、自修館は選択されるべき学校である。

◆ それは、東京大学でも京都大学でも、早稲田であれ慶応であれMARCHであれ、グローバルな世界で活躍しよう(意識していないかもしれないが)という学生は、議論を好むし、独善的な意識を避けようとするし、高度な知識や情報量が多く、それをシェアできるコミュニケーション能力も高い。同じMARCH以上の大学に進学しても、入っていく学習過程に差がある。従来のように、1人静かに机に向かって問題集を懸命に解いていくという大学受験勉強タイプと自修館のように思考力や論文編集能力、発想を重視して学んでいく大学進学準備タイプの2通りがある。

◆ 医学部に多く進学させている私立中高一貫校の教育の基本に、論文編集力があるのもどうやら、大学試験というシステムにマスコミの得意とする古いイメージと違う何かが起きているようだ。実際にアメリカの大学適性検査SATも論文を導入しているし、新司法試験もとにかくトータルに思考できる力を試そうとしている。考えてプレゼンする力を重視しているのは、海外の多くの中等教育においても共通するのは今では良く知られていることだ。

◆ そういう意味で、自修館には、国内の大学進学を突き抜けて、グローバルな目標に向かって探究する多くの人材が輩出される学習環境が整っている。ところでこのグローバルな目標とは何か。それはあのビル・ゲイツでさえ超えられないゴールデンルールである。世界のキリスト教徒20億人の最高ルールである。このルールの存在とその意義と実践を理解できなければ、とてもグローバルな世界では活躍できない。

◆ このゴールデンルールについて、海外フィールドワークで国連を訪れた生徒たちは、はっと目を見開いたそうだ。ホームページでは、ある絵の写真を指してこう語られている。「ゴールデンルール『自分に対してこうして欲しいと望むように、他人にも接しなさい』という言葉が描かれたロックウェルの絵です。学校の保健室に飾られているので生徒には馴染みが深かったようです。」と。

◆ ロックウェル自身は、ゴールデンルールはキリスト教のみならず、世界中の主な宗教すべてに共通なテーマであることを訴えたいと、尊厳と尊敬を込めてすべての民族、信教、人種を描いたようである。自修館では、このグローバルスタンダードをアイデンティティとして受け入れているのである。



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