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| 中村学園を通して女子私立中高一貫校を考える(5) |
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2005年4月19日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
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◆ 中村学園のイヤー・ブック「みやこどり」を読み進んでいくと、先生方の寄稿や研究報告を読むことができる。≪学校選択リテラシー≫の12のポイントの1つに「教師は創造的コミュニケーション能力を発揮しているか」という項目を私は設定している(参照→http://eri.netty.ne.jp/shop/index.htm)が、「みやこどり」を通して、中村学園の先生方は、創造的コミュニケーション能力の条件を備えていることがわかる。
◆ 語学教育について語っている英語の先生も、大学入試という現実と将来の生徒の職業観からやってくる英語に対するモチベーションとの間の矛盾を感じ、その解決策を模索している。物理の先生は、どうやったら理数離れの日本という現状の中で、中村学園の生徒は物理に興味を持つのか、やはりその解決策を講じているし、実際に掲示板を活用して情報公開という実践も行っている。社会の中の学校、学校の中のクラス、クラスの中の個人。幾重にも矛盾は螺旋を形作っている。その中でそれを乗り越えようとする意志が伝わってくる。この意志は創造性の淵源である。 ◆ 社会科の先生は、実際に中国に乗り込んで、中国経済の発展の姿がマスコミレベルのものと現実との間にかなりGAPがあることを確かめている。そして決して中国の人々は自由ではなく、かなりコントロールされており、その抑圧に抵抗して各地で暴動が起きていることが語られている。2004年の8月のことだ。どうやら今回の反日デモ騒ぎの根っこは、日本だけではなさそうである。メディアの奉ずる事実は果たしてどういう意味で事実なのか。創造性には批判的思考が欠かせない。 ◆ カウンセリングの研修報告もおもしろい。生徒の話に耳を傾けその生徒をわかろうとすることは、そのまま自分をわかることにつながると気づいた先生は、決して権威主義的ではないだろう。権威主義的でないことは創造性を生み出す重要な条件である。 ◆ スクール・カウンセラーと新任の先生方の共通点も、カウンセリングの研修報告をした先生の気づきを共有している。生徒と共に感じることや何気ない一言を大事にしたいというのは、すべてではないにしてもストレスレスな関係を作ることにつながる。抑圧からの解放もまた創造性の生まれる条件だ。 ◆ 大学や企業の研修に参加した報告を書かれている化学の先生の視点は、外部との協働作業という考え方を学校に導入している。異なる価値観を統合すること自体創造的な作業ではないか。 ◆ 学校を選択するために説明会で話をじっくり聞くことは重要であるが、本当によい学校を探そうと思ったならば、イヤー・ブックや生徒の作品集を熟読することである。逆にこういう資料を提示できない学校は、再検討した方がよいのかもしれない。 |
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