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中村学園を通して女子私立中高一貫校を考える(1)
2005年3月10日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ あのゼッターランド・ヨーコさんの母校中村学園。当時の彼女のバレーボールの指導をしていたU先生は、今は入試対策副委員長。中村学園のすばらしさは違いがわかる人にしか伝わらない。しかし、学園を訪れてくる保護者は潜在的素養を有している方ばかり、何とか気づいてもらいたい。そのすばらしい中村学園のいわゆる「暗黙知」。簡単に言えば「きも」をなんとか表現しようと創意工夫をしている教師の1人がU先生。ヨーコさんの次に中村学園そのものをプロモーションしようというのである。

◆ そう、そのすばらしい「暗黙知」を感じ取れた人は、実に幸せなのだ。ある保護者は、中村学園の教育空間を歩いているときに、いい匂いがする(もちろん生理的にではなく精神的にである)と、目には見えない「暗黙知」に気づいて直ぐに選択した。

◆ 中村学園の教育力は、実に庭園さながらで、そこには自然と精神と社会の3つのエコロジーがバランスよく形成されている。庭はあらゆる文明、文化の源泉である。ルーツ・メタファーである。そのことを小林理事長はパーフェクトに理解している。風の庭、さくらの庭、澄心庵(茶室)、コリドール(図書室)、フェニックスホール、清澄庭園。みな庭の着想がある。この着想をなんと校舎全体に広げた。その名も「中村美術館」。校舎全体がミュージアムなのである。

◆ レリーフ、日本画、洋画、墨蹟など90点以上のディスプレイが巧まれている。中には「都市にすわる」というデザインの新人賞をとった卒業生の作品も展示。あの大都市マンハッタンのシルエットを背もたれにした大きな作品だ。こういう作品が生まれる土壌は中村学園の「暗黙知」の1つ庭園発想にあるのだろう。

◆ この「暗黙知」はやがて、世界で活躍するキュレーターを生み出すはずであるが、まずは今後の説明会における学校案内では、中村美術館のキュレーターは生徒のボランティアで行われるのではないだろうか。この何気ない着想。しかし、欧米の美術館ではボランティアのガイドは当然。これがまた水準が高い。この何気ない活動が実はグローバルな活動につながっている。

◆ そんなことに思いを馳せていたとき、U先生から先月2月26日に実施した(早い実施と驚いたが)学校説明会の資料を頂いた。豊富な資料は、一般的な紙の袋ではなく、透明の袋に収まっていた。「暗黙知表現宣言」。今年は中村学園を通して女子私立中高一貫校の飛躍する姿を追ってみたい。



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