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| 学校探し(43)〜潜在的能力を育成し引き出す横浜隼人 |
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2005年2月7日 by 本間勇人(honma@netty.ne.jp) |
| ◆ 2月6日横浜隼人中学校5回目の入試。受験生に激励の声をかけるために早朝校門の前に立った。5回目の定員15名のところ20名以上が校門を通過した。日曜日とあって、部活に来ていた先輩たちが笑顔で出迎える場面もあった。しかし、受験生の足取りは重い。
◆ 1日から始まった中学入試の疲れが心身両面から湧き出ているのだろう。彼らを見送りながらこう祈った。「たしかに、今は少し辛いかもしれないが、この学校に進学したらきっと楽しく幸せな学園生活が送れる。だからがんばって欲しい」と。 ◆ 横浜隼人は、高校の人気が高く、難関高校の1つになっているため、中学校の方が多少目立たないというのが現状である。しかし、その実態は理想的な6年間一貫教育を実践しているのであり、中学受験業界の様々な入試情報センターのフィルターが捉えていないと言うのが実際である。つまり従来型の私学観や学習観そのままの情報センターでは横浜隼人の教育の姿を評価できるセンサーを持っていないということの証しなのである。 ◆ ところが地方自治体やある大手通信教育事業体は、横浜隼人の教育活動に注目し始めているしその評価も高い。そして何よりも正直なのは子どもたちである。在校生の兄弟姉妹たちが中学から入学してくる。いわゆる偏差値が高い生徒が塾のアドバイスをはね返して進学してくるのである。 ◆ なぜ理想的なのか。カリキュラムなどの教育活動の詳細は、見事なホームページができているので、そちらを参照してもらえばその理想が実践されていることがよくわかる。これだけ情報公開と更新をしているということ自体、企業の社会的責任(CSR)同様、学校の社会的責任(SSR)を果たす体質が出来上がっているということを示すのだが、まだ受験業界それ自体はそういう意識に追いついていないのだろう。横浜隼人の見ているものと受験業界の見ているものとのギャップが存在しているということだ。 ◆ それはともかく、横浜隼人中学校は、基礎基本を生徒1人ひとりに合った学習方法で育成していく。アメリカの才能教育では促進型(いわゆる先取り型)と拡充型といった幾つかの方法がある。日本の私立中高一貫校の中には何が何でも先取り型でいかなければというところが多いし、保護者もそういうもんだと思わされている。しかし、麻布のように先取りするところはするし、たっぷり時間をかけて広げ掘り下げるところは拡充するというミックス型の良質教育をやっているところもある。 ◆ 横浜隼人は、入学してきた子どもたちの状況を把握し、まずは先取りではなく、拡充型を選択した。これは生徒たちの潜在的能力を引き出すことにも当然なるが、実は潜在的能力を豊かにする効果がある。潜在的能力は、どんな子も持っている。だからそれを引き出す環境を整えればよいと素人は考えるが、横浜隼人はどうもそうではないようだ。 ◆ 確かに潜在低能力の可能性はすべての子どもたちは持っているが、誰でもその能力を種として持っているわけではない。種にする要素は可能性として持っているが、それを種にする方法は生徒1人ひとり違う。小学校を卒業する段階で種を作れる子もいれば、もう双葉がでかかっている子もいるだろう。しかし逆にまだ種を形成していない子もいる。 ◆ 仮に種ができたとしても、種の良し悪しの問題は植物の世界同様ある。それなのに、中には中学受験が終われば完全な種ができていると勘違いしている塾や学校や保護者、そしてなんといっても生徒自身がいるのが現実である。 ◆ その幻影を払拭できる本物の「教育者の目」を持っているのが横浜隼人の教職員である。特に校長鈴木先生はそうである。鈴木校長先生は、教職員から「おふくろ」的存在として親しまれ敬われている。しかも実は聡明な科学者でもあり、科学者と教育者の両方の目を持っているから、生半な知識や見識で臨むと、ぴしゃりとやられる。 ◆ 種ができている生徒は、その種を成長させる教育環境を、種をまだ持っていない生徒には、種を形成する時間を準備する。横浜隼人が用意している数々の体験学習はその両方にとって効果的だ。だから中学3年間は厳しくも楽しい。そして、高校のステージで、彼らは急激に伸びる。論理的にパワーポイントを活用して社会問題についてその政策を大いに論じる。アメリカで、カナダで、日本の文化を堂々とプレゼンテーションしてくる。自治体や海外のマスコミがそれを賞賛する。その結果として彼らの進学実績はどんどん伸びている。知らぬはグローバルスタンダードから遅れをとっている中学受験業界である。この業界をフィルターにして情報収集しているマスコミも同様だ。マスコミの各カテゴリーの中で信じられないほど一番記事がお粗末なのは「中学受験もの」である。 ◆ 話が横道にそれたようだ。ともあれ、6年間の横浜隼人の生徒1人ひとりの成長の様子について語る鈴木校長先生の目は「おふくろの目」なのである。 |
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