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学校探し(30)〜慶應義塾湘南藤沢中・高等部は最先端教育の原点

2004年12月23日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)


■ 今でこそ国際交流に力を入れている、情報教育を充実させている、総合的な学習を教科学習のベースにしているなどというのは当たり前の教育であるかのように聞こえるが、この3つを結合させた教育を最初に立ち上げたのは1992年に開校した慶應義塾湘南藤沢中・高等部(以降SFC)だろう。

■ 21世紀は英語とITと専門性、そしてカウンセリング・マインド・ベースなコミュニケーション力とプレゼンテーション能力が必要であるが、日本の空白の10年間に、それを教育に取り込んだのはSFCが最初だったと思う。そして19世紀末以降から始まったSFC最先端教育は、ハードを整えるだけのデザインではなかった。

■ あくまで、「情操豊かで、創造力に富み、思いやりが深く、広い視野に立って物事を判断し、社会に貢献するために積極的に行動する人、『社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスのとれた教養人の育成』」がSFCのビジョンであり、このビジョンを追究する生徒1人ひとりのツールとして英語や情報、発想の場をデザインしたのである。

■ そしてこの環境と生徒を媒介するメディアは教師であり、英語の教員は海外経験者や大学院で学んできた履歴が尊重されているようだ。豊富な異文化体験と高度な知を条件として選択されているということである。生徒も帰国子女が25%を占めるというのだから、人材交流と言う点でもクオリティーは高い。

■ 当教育研究所では、毎年120人ぐらいの大学生・大学院生と協働で学習プログラム(Honda「発見・体験学習」プログラム)を企画・編集・運営しているが、そのうち慶應義塾大学の学生が占める割合は20%ぐらい。協働してもらう学生は面接を通過してくるので、ある程度一定の資質をもった学生が選ばれる。そのため、大学による特性を見極めることはできないが、「探究→議論→発表」のサイクル学習は当たり前とはじめから思っているのは慶應義塾大学の学生に多い。もともと最初にこの学習プログラムの開発を手伝ってくれたのは3人の慶應義塾大学大学院生だった。

■ そんなわけで、SFCの最先端教育については贔屓目に見ているのかもしれない。ただし、いやそれだからこそなのかもしれないが、SFCの学校説明会は、もっと表現の工夫があってもよいのではないかという保護者の感想には耳を傾けて欲しいものである。



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