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| 学校探し(14)〜日本の文化を創造した傑物を輩出している開成 |
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2004年11月17日 |
| ■ 正岡子規、南方熊楠、島崎藤村、柳田国男、斎藤茂吉、中村眞一郎、福永武彦、戸坂潤、田中美知太郎、黒田清輝、長岡半太郎、和達清夫。彼らはもう一つの近代日本の感性と思想を形作った作家、博物学者、民俗学者、哲学者、画家、科学者たちである。
■ 尾崎行雄、高田早苗、町村金五、橋本龍伍、穂積八束、末弘厳太郎、平野義太郎。彼らはもう一つの近代日本の国家構想を夢見て政治、法律で活躍した人物たちである。 ■ そして言うまでもなく彼らは開成出身者なのであり、後輩たちが学ぶ教科書に出てくるような人物が挙げればきりがないほど出てくるのである。もともと開成の創設者佐野鼎は、万延元年に遣米使節の一員として渡米、翌年は遣欧使節の一員として渡欧し、ありたき近代日本の姿を描きながら、その思いを青年たちに託した人物である。 ■ 佐野の意志を継いだ校長は、あの高橋是清であり、その間20年ほどの歳月が過ぎた。20年という長い時間をかけて開成の精神の種を創りあげたのである。その後も歴代の名校長陣がその精神を継承し現実化していった。その過程で日本のあらゆる領域でリーダーシップを発揮する傑物が世に輩出された。 ■ 開成の歴史は、一私立学校の歴史では終わらない。近代日本史とともに歩んでいる、いや近代日本の歴史的な矛盾を抱え込みながらそれを乗り越えるミッションを佐野鼎以来背負っており、福沢諭吉と同様、官僚近代日本とは違うもう一つの近代日本を構想した歴史の痕跡をたどることができるはずである。 ■ 誰か「開成の歴史から見えるもう一つの近代日本」というテーマに取り組む見識者はいないだろうか。あるいはこういう視角で取材するマスコミが現れないだろうか。なぜ開成から東大進学者が多数出るのか、その歴史的意味の重要性がわかるはずである。
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