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学校探し(10)〜「新しい紳士」を育てる海城 |
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2004年11月8日 |
| ■ 海城中学校・高等学校(以下「海城」)は、「フェアーな精神」、「思いやりの心」、「民主主義を守る意志」、「明確に伝える能力」という資質を身につけ、社会の変化に創造的に対応していける「新しい紳士」を育てる私学である。
■ このようにあっさり建学の精神あるいは教育目標を書いたが、この「新しい」というところは、実に含蓄のある部分なのである。フェアーな精神とか、思いやりの心、明確に伝える能力とは、実に身につけ難い精神や能力で、これらを身につけ、民主主義を守る意志を貫ける人材とは、国際舞台で活躍できるリーダーに他ならない。 ■ このような本当の意味での民主主義的でグローバルなリーダーは、公共的精神と批判的思考力を持っていなければならないだろう。しかし、そのようなリーダーシップを鍛えるカリキュラムになっていることに、世間の人たちは気づいていないかもしれない。 ■ 東京大学や東京工業大学、一橋大学に毎年100人前後合格者が出るし、慶応大学と早稲田大学には350人前後の合格者が出るから、どうしても目が進学にしかいかないのはわかる。しかし、公共的精神や民主主義の精神を鍛えている一つの証として、生徒会の積極的な活動とその活動の公開をホームページで行っていることに注目しないわけにはいかないだろう。 ■ 民主主義的な運営と表現の自由の実践は、何も生徒会活動だけではない。中学入試問題をみれば、考える問題、表現する問題が出題されているし、とにかくレポート、レポート、そしてレポートの毎日である。もちろん強い学力を養うためのプリントの量は膨大だが、それと同じぐらい論文編集能力を鍛えるチャンスが多いのではないだろうか。 ■ たしかに、海外の大学進学準備を、学校全体で取り組んでいるわけではないだろうが、海城で身につけた能力は、十分に海外大学に通用するし、海外に目が向く土壌も十分にあるのだろう。コーネル大学やジョージタウン大学など、世界レベルで有名な海外大学に進学する生徒が年々増えている。 ■ 「新しい紳士」とは国内にいようが海外にいようが、世界で起きている問題をどのように自らかかわって、解決する役割を担うか、そんなことをいつも心に留めている社会に有為な人材のことだろう。その役割の担い方は多様である。海城の生徒の進路の行き先の多様性に、その期待を抱くのは筆者だけだろうか。
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