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教育の大転換(66)〜海城学園は「新しい紳士」を世に送り出す

2003年10月25日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)


■ 海城学園のホームページもおもしろい。特に同学園の教育ビジョンが本当に実践されていることが、ホームページで証明されているところはすばらしい。同学園は「新しい紳士」を育てたいという。具体的には、フェアーな精神、思いやりの心、民主主義を守る意志、明確に意志を伝える能力といった資質を身につけ、社会の変化に創造的に対応していく力を育てるというのである。東大に大量に進学させている同学園が、高邁な理想を言っているが、本当だろうかと疑われる方がいらっしゃったら、ぜひ同学園ホームページをご覧あれ。

■ 特に生徒会が自ら運営するページは必見である。コート自由化の運動など、まさに民主主義を守る意志で貫かれている。指定コートを廃してコートを自由化するべきかどうか、アンケートを取りつつその報告をホームページで公開し、議論をしていくという生徒会執行部の適正手続きは、民主主義の基礎である。生徒会ニュースはアンケート結果報告を号外として発信しているが、その中にこういうセンテンスがある。「私たちコート自由化グループは、昨年度よりコートの自由化に向け、尽力して参りました。今回のアンケートの結果を基に、より一層の努力をしていきたいと思います。また反対意見が少数といえども、あったことを重く受け止め、全校生徒が納得いくような結果を出したいと考えております。」

■ この少数意見の尊重は、民主主義の基礎であると同時に、フェアーな精神の表れでもある。思いやりの心にも通じる。そしてなんと言っても、ホームページ編集によって明確に意志を伝える活動は、創造的な行為でもある。

■ こうして「新しい紳士」が育っていくのだが、この「新しい紳士」というのは別の言葉で言い換えれば、「真の国際人」である。国際的に活躍するには、なんと言っても、フェアーな精神、思いやりの心、民主主義を守る意志、明確に意志を伝える能力といった資質が必要となる。またこうした資質が育たない限り、アメリカの有名大学に進学することは適わないだろう。

■ 進学実績として何気なくコーネル大学、ウィスコンシン大学、ミシガン大学、バージニア大学、ボストン大学がホームページに掲載されているが、これらの大学は、グローバルランキングに照合すると、50位以内には入っているだろう。コーネル大学はあのアイビーリーグ8校の1つである。東京大学が100位以下とも言われる昨今、海城学園はなんて地球規模の教育に取り組んでいることだろう。もっと注目を浴びてもよい私立中高一貫校ではあるまいか。



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