![]() |
|
|
4つの学校カテゴリーの生徒募集力 |
|
2005年9月29日 |
|
■ 学校というのは、教育行政の制度に規制されているから、何ができるかできないかという大人の都合で動くような機能になりがちである。今公立の学校がどんなに教育改革をやろうとも、残念なことにこの大人の威信の塊の教育行政制度が壁となっている。憲法や教育基本法に言う、民主主義の根本ルールを基準とするとあまりにかけ離れている、教育行政ルールや学校内ルールが大手を振って闊歩している。 ■ そこでそういう規制から相対的に自由な学校の場として、次元の違う私立中高一貫校を、子ども自身の学びの価値を高める場として設定しているのが、このNTS教育研究所のリサーチや提案。 ■ ただ、あくまでも相対的に自由であるから、すべての私立中高一貫校が子ども自身の学びの価値があるかどうかは別問題である。そこで4つの学校カテゴリーに分けて、学校を選択する目を養おうという「学校選択リテラシー」を提案してきた。子どもにとって学びの価値の高い学校を選択するかそれはともかくどこか大学に入ればよいという大学合格実績価値を選ぶのかは、学校選択者の私事の自己決定に委ねる。その判断材料として、多角的な角度から学校の情報を提供する拠点として当教育研究所があるというのが所員一同のミッションである。 ■ さて、その4つの学校カテゴリーのそれぞれの生徒募集の実力というのはどういうものだろうか。9月に実施されたセンター模試の志望者数の結果を活用して、以下のようなグラフを作ってみた。どの学校も1回目午前入試のデータを加工したものである。分析対象学校数は271校。男子校(55校)、女子校(110校)、共学校(106校)別で出している。クオリティースクール、エクセレントスクールは合わせて96校あるが、これについてはホンマノオト「2005年学校選択クオリティ指標」(2005年9月15日)を参照して頂ければ幸いである。各学校カテゴリーは、志望者数の前年対比をレンジに分け、どのレンジが多いのか比較できるようにした。 ■ このグラフによると@どのカテゴリーも50%は生徒募集力前年対比90%以上であることがわかる。したがって、4つのカテゴリーは「選択」という機能が働いているということになる。 ■ A一方、生徒募集力前年対比60%以下は、トラディッショナルスクールのシェアが高くなる。B共学校のエクセレントスクール、クオリティースクールのおよそ70%が生徒募集力前年対比90%以上を占めているのは、男子校と女子校とは違う。やはり共学化志向という潮流の影響か。C共学校のエクセレントスクールのみ生徒募集力前年対比60%以下の学校があるが、これは慶応義塾中等部のことである。入試日が2006年から2月3日になったので、その影響がでただけで、来年からは共学校のエクセレントスクールも60%以下の学校はなくなるだろう。D女子校のエリートスクールは、すべて生徒募集力80%以上のレンジ。大学入試は根本的な「問題解決」ではなく、必ず解決がつく「課題解決」型の現象。その課題解決のプログラムを明快に表現するのは、男子校、女子校、共学校、また4つのカテゴリーのどの学校も学校選択者から要求されていると読んだほうがよいだろう。
|
| 学校選択を考える 目次へ |