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学校選択は世界を変える学習のパラダイムを踏まえて(3) |
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2005年5月25日 |
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§2 3Mから3Tへ(図−1参照)
◆ 前世紀は化石燃料をめぐる争奪戦がベースの政治経済システムだったといっても過言ではない。もちろん21世紀を迎えた現在もまだまだそうだ。生活のあらゆる面で電気消費が基礎になっている。電気を作り出す元をたどればすべては化石燃料。水素電池の活用といっても、そのインフラを作るには、まだまだ化石燃料が必要。必要性と希少性の条件を有している化石燃料は当然経済になってきたし、今後もしばらく変わらないだろう。この化石燃料の覇権を巡って、世界は軍事力を駆使し続けているし、環境という国際政治の道具も作り出した。そして多様な経済圏を作り出している。この軍事力や環境問題、経済圏の維持と拡大、統廃合を正当化する最大の武器はメディアである。デジタル放送のテレビ、インターネット、PC、携帯・・・。 ◆ いわば、前世紀の社会秩序は、Money、Military、Mediaという3Mが大きな条件だったのである。しかし、Militaryが経済を促進するのは一時的なもので、基本的には経済循環を破壊することを世界中の人々は理解している。Militaryを背景に持っている国際政治と民族、宗教、セクシュアリティの差を乗り越えるあるいは寛容に受け入れてコラボレートしていった方がよいのだという経済との間にギャップが生まれてきているのも事実である。今の日本と中国の関係を「政冷経熱」と言い表すフレーズが使われるのもこうした流れだろう。 ◆ 特にMilitaryは物質文化の象徴である。ある意味フェテシズムの極致である。物欲から解放されるには、抑圧的な精神構造から寛容な精神構造にシフトすることが重要だし、こういうシフトには知的な創造的才能が欠かせない。才能は技術を生み出し磨きつづける。そしてその技術は抑圧的な精神構造を維持するために活用されるのではなく、寛容な精神構造を維持するために活用されなければならない。つまり法律の改革も進まねばならない。本来環境問題は、抑圧的な精神構造を寛容な精神構造にシフトするのに大いに役立つはずであったが、現状では国際政治の交渉の道具になっているおそれがある。 ◆ しかし、経済の世界では、環境問題は自然の循環を取り戻す仕掛けが重要であり、それは経済を生み出す営みであるという方向で進んでいる。こういう世界ではMoneyは覇権を守る蓄財ではなく、多様性を共有する交換メディアとして機能しだす。つまり抑圧的なコミュニケーションのコードではなく、創造的なコミュニケーションのコードとして役割を果たすのである。こうなってくると社会秩序も変わるし、その秩序を支える大きな条件は3Mではなく、Technology、Talent、Toleranceという3Tにシフトすることになる。「ベルリンの壁崩壊」「金融力の興亡」「IT技術の興亡」「新フェミニズム」「移民問題」「知的財産権」「政冷経熱」といった時代のコンテクストは、3Mから3Tへと流れているのである。3Mをベースにしていたパワー・クラスが3Tをベースにするクリエイティブ・クラスにその席を譲り渡すときも近い。もっとも、このことが進化であるかどうか、進歩であるかどうかは、全くの別問題で、決してバラ色の未来でないことだけは気をつけておかねばならない。 |
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