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≪未来を創る学校≫発刊 |
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2004年11月24日 |
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■ ロサンゼルスで、第1回JES教育セミナー(2004年11月21日)が開催された。テーマは日本の私立中等教育事情。ロサンゼルス在住の中学入試を控えた子どもたちの保護者が対象だったが、教育関係者も参加したセミナーになったようだ。
■ JESは、ロサンゼルスのプレップスクールと首都圏の私立中高一貫校の留学サポートをしているカンパニー。ロサンゼルスのトーランスシティーを拠点に活躍している。地域のホストファミリーとは親密で、留学生の安心と信頼を勝ち得ている。JESを経営している代表は井出氏。氏はロサンゼルス国際学園の元副学園長を長い間務めていたため、ロサンゼルスの日本人社会では信頼ある教育者でもある。それゆえ、留学生は学力面ならず精神的な側面のサポートも得られ、留学生を送り出す私立中高一貫校側は安心感を持っている。 ■ 井出氏は「英語の勉強ももちろん重要だけれど、なぜ英語なのかは、世界の人と対話をしなければならない切迫した状況があることを知ることによって、生徒たちは実感するでしょう。ロサンゼルスに来れば、いかに多くの人種が共通言語を学び、世界の問題を語っているのかその必然性がわかるはず。世界というと大きいけれど、実は家族の問題も世界規模の問題に広がっています。ホームステイは、その問題を考えるヒントになりますね。留学生は、こんなに考える時間が大切なんて日本にいたときは気づきませんでしたとよく言います。」と語る。 ■ このような氏の言葉の中に、彼の強いミッションが映し出されている。それは「日本の未来のリーダーたちに、多くの国の人々と交流して、本当の問題を発見する場を提供することであり、他国にいる日本人や海外の人々に、日本の私立中等教育事情の理解を広げる『教育異文化理解の道』を切り拓くこと」であろう。 ■ 異文化交流は様々な角度から既に行われているようであるが、実際には観光旅行とどう違うのかという問題がある。多くは大手旅行代理店がコーディネートするわけだから、企画の段階で、彼らが実存的な問題を意識するはずはない。依頼相手を間違えてきたというのが本当のところだろう。井出氏は、そういうこれまでの異文化交流の問題現場を目の前で見てきている。そこでやはり生徒どうしがどう成長するのかという根源的な共通感覚をもっている学校間の交流こそが重要だと考えたに違いない。 ■ カンパニーといっても会社設立の手続きは日本とは全く異なっている。そういう意味ではJESの機能は、日本のNPO以上にNPOであるかもしれない。そうであるからこそ、NTSも日本の窓口を担当して、JESを応援している。筆者自身も井出氏と長年の付き合いだし、教育についてずいぶん氏から影響を受けている。 ■ このようなコンテクストもあり、ロサンゼルスにおけるJESの活動の一環として、第1回JES教育セミナーが開催された。ロサンゼルスやアルザスを拠点に世界の教育情報を収集分析しているNTS教育研究所の国際教育情報室室長の岡部氏、海外留学プログラムのチーフ・ディレクターであるNTS教育研究所の野田氏が、講師として協力した。 ■ 現在の中等教育に進む子どもたちは、2030年ごろになると社会で活躍し始める。そして彼らの子どもたちが大学に進学するのは2050年ごろだ。2050年は世界の人口動態、経済状況、国際関係は大きく変わるが、当然それに伴い教育事情も大きなうねりを呈しているだろう。今どういう学校選択をするかによって、子どもたちの人格形成や学力伸長、そして将来がどうなるか、さらにもう少し未来の子どもたちの問題に大きくかかわっていく。 ■ 現在予想されている「2050年問題」をどのように回避できるかは、今学校選択をする子どもたちに重くのしかかる。そして彼らの子供たちが「2050年」の新たな問題を克服し幸せな未来を創る新しい知とテクノロジーと倫理を構築することになるだろう。このような「2050年問題」を見通して、今の教育を考えている≪未来を創る学校≫を探そう、≪未来を創る学校≫選択リテラシーを身につけようという趣旨のイベントが第1回JES教育セミナーであった。 ■ セミナー終了後、井出氏に電話で聞いたのだが、たいへん好評だったそうである。氏によると「こんなすばらしいセミナーなのだから、もっと宣伝して、もっともっと参加者を増やして欲しい」「学校選びが子どもたちの人格形成や将来に密接につながっていて、人生にまで影響を与えるということがよくわかりました」「数字だけで見るのでは、もっと深い情報があるということに驚いた」「帰国子女を多く受け入れる学校の情報を越えて、日本の教育情報全般について知ることができたのは有益でした。このようなセミナーは実はロサンゼルスで行われたことはないでしょう。」「具体的な学校の取り組みといった情報は、この地では聞いたことがなかったので、新鮮だったし、中等教育における日本の私学のすばらしさも実感できました」「日本もどんどん変化している。この変化を知らないでいることはできません。今後もこういう変化にアンテナを張り巡らしていきたい」などなどの声があったそうである。 ■ さて、そのセミナーで講師らが語った内容のベースは「未来を創る学校〜首都圏私立中高一貫校の新選び方」(未来の学校を考える会 2004年)という新刊本であった。著者は「未来の学校を考える会」のメンバーであるNTS教育研究所の仲間たち。もちろん、セミナー当日の2人の講師も執筆している。 |
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