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学校選択を斜めから考える(1)〜首都圏中学受験人口動態の読み方 |
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2004年4月30日 |
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◆ 5月の連休が終わったあたりからそろそろ、幾つかの私立中高一貫校がいろいろなグループを作って、私学フェアやシンポジウム、合同説明会を開催し始める。そして6月になると各学校が独自の説明会を始めるだろう。私立中高一貫校を選択する多くの保護者が足を運ぶことだろう。 ◆ 自分の目で見て肌で感じることは、一番大切であるが、すべての学校の説明会に足を運び、比較検討することは、実際にはできない。そのため、行ってみた学校がなんとなく良い学校に見え、2、3校見学した中から選択してしまうというのが本当のところかもしれない。中には17校も訪れて判断したという保護者もいるが、これはそんなに多いケースではないだろう。 ◆ たいていは、訪問の数をカバーするために、受験雑誌や模擬テストを主催しているグループのホームページなどを情報源として補っているはずである。それらによる私立中高一貫校の情報は、かなり緻密だし客観的なものが多いので、保護者は相当重宝している。しかし、情報が客観化すると、どの情報も同じ様なトーンで編集されるので、少し違った見方で情報を分析してみたいという欲求も生まれてくる。 ◆ そこで当研究所では、一般的な情報を斜めから見ることにチャレンジしてみたくなった。まずは、首都圏中学受験人口動態のグラフからやってみよう。この手のグラフは、春の入試が終わると受験生の保護者はどこかで目にする情報の1つである。 |
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◆ このグラフで一般に語られることは、少子化時代に突入しても、あるいは突入したからか、私立中高一貫校の受験生は減少しない、それどころか増えているということである。また1999年、2000年にかけて一時期減少しているのは、日本の長引く経済不況が1つの原因であるが、2002年以降の新学習指導要領がもたらした学力低下問題のために教育危機回避現象が生まれ、私立中高一貫校受験生は再び増加し始めたということであろうか。 ◆ このような解釈はおそらく正しいだろう。ただ、もう1つ大事なことがある。それは89年問題である。この年はベルリンの壁の崩壊に象徴されるように、戦後支配していたものの見方が大きくシフトした時点である。ここから新自由主義的な考え方と第三の道のような考え方が大きく拮抗し始めるが、このような政治経済の考え方は、教育政策にもその影響を及ぼしているため、私学助成金をもらっている私立中高一貫校としては、孤高を保つとはできない。 ◆ したがって、ものの見方、つまり教育の理念の再検討が急激に盛んになったのは、おそらくこのころからだろう。理念をイデオロギー化するのを自覚的に避け、何をするかが重要であるという考え方を採用する学校が出現した。学校に市場の原理を導入したり官僚的な思考を排除したりする発想を打ち出す学校が現れたということだろう。(ラジカルタイプ) ◆ man for othersという理念は文言こそ違っても、ほとんどの学校が共通して持っている考え方だ。私立中高一貫校の良さは、まさにそこにあるのだが、一方でこれでは互いの学校の違いが説明しにくい。そこでこのman for othersという教育理念に向かって成長する生徒の教育活動のプロセスを可視化し、あるいはロゴス化し差異を表現する学校が現れた。そしてこの可視化やロゴス化の過程で、その学校の根源的な魅力が形作られることにもなった。(ロジカルタイプ) ◆ 理念そのものについて議論するのは難しいし、保護者の理解を深めることはできないと判断した学校も現れた。このような学校は、具体的な活動から理念を逆照射しようと考えた。特色ある授業活動を公開し、そこに理念が映し出されるようにプログラムの仕掛けを編み出した。これが結果的にそのような学校の実践と理念をシンプルに一致させることになった。(プロジェクトタイプ) ◆ 理念を言葉の意味上整備しようとした学校も多数現れた。しかし、このタイプは、学内で神学論争的な解決のつかない議論が続き、何をすべきか決断が遅れるケースが多かった。そのため、実際には経済的な影響も少子化の影響も、私立中高一貫校は避けることができたのに、その回避行動を決断することができないだけではなく、改革を行なおうとしている学内の活動を可視化することもできず、結果的に時代に対応していない学校として保護者の目には映ってしまい、選択されないという現象も起きてしまった。(トラディショナルタイプ) ◆ どのタイプが良いか悪いかというのは問題ではないが、強引に分けるとすると、ラジカルタイプで成功しているのは八雲学園、ロジカルタイプで大成功している代表は |
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