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注目校の魅力−女子受験校編

2003年12月2日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)


★このエッセイはミセスネット(http://www.mrsnet-jp.com/study/index.html)に連載しているコラムの1つです。

§1 女子受験校から

■ 来春2月1日は日曜日。いつもは2月1日に入試を実施している女子学院やフェリス女学院などが2月2日に入試日をシフトする年です。当然東京、神奈川の御三家は互いに併願ができるので、志望者は増えるはずです。フェリス女学院を除いては、昨年に比べものすごい数の人数が受験すると予想されます。しかし、今のところ、フェリス女学院は激しい動きにはなっていません。理由はわかりませんが、考えてみる価値はあります。フェリス女学院の動きを通して、女子生徒がどういう学校を選択しているかがわかるかもしれないからです。

■ この混乱の最中、志望者を集めている注目校があります。本来フェリス女学院を受けてもよいはずの生徒が流れている学校ですね。たとえば、玉川聖学院、鴎友学園女子、立教女学院、恵泉女学園、洗足学園、神奈川学園、日本女子大学附属、共立女子などです。

■ これらの学校の共通点は、オープンマインドだし、校舎や施設などの教育空間の創意工夫があります。それに生徒達の表現活動が社会や世界に発信されていますね。単に海外研修をやっているというのではなく、世界の人々との交流を通して、自己を思い切り表現しています。

■ おそらくフェリス女学院にも同じような特徴はあるのでしょうが、オープンではないし、生徒達の表現活動が伝わってきません。ITや生きた英語に対するグローバルな教育環境は見えにくいのが現状です。今の女子生徒たちがどのような学校を選択するかその指標のヒントはどうやらその辺にありそうです。

§2 注目校の魅力

■ 玉川聖学院は、なんと言っても、Student Centered Teachingを行う先生方が多いといのが特徴です。教育の論理をしっかりともっている論客水口先生もいます。フラットでアメリカの学校を想起する雰囲気が人気につながるのでしょう。校舎が新しくかわいらしいのも好感度が上がると思います。教育の質はなんといっても全人教育とキリスト教的思想を融合した総合的学習の実践に表れています。

■ 鴎友学園女子は、清水校長先生と吉野教頭先生が中心になって学内全体をまとめあげ、高度なレベルの勉強を生徒達と分かち合って、大学受験を超えた進路指導システムを作り上げているところに一大特色があると思います。学園生活は大いに楽しく、かつ勉強はかなり本格的です。1人ひとりの生徒が自らの進路を見つめながら歩んでいきますが、必ず迷う時期がくるわけです。そのときには鴎友学園女子の先生方はよきカウンセラーになります。いつもいつまでも生徒のことを見守っている先生方がたくさんいるのが同学園です。

■ 立教女学院、日本女子大学附属、恵泉女学園は、とにかく校舎や施設がすばらしい。言うまでもなく、物質的な輝きではありません。教育空間が創造を刺激する空間として巧みに設計されているのです。そして理念はそれぞれに違いますが、アートに力を入れていますね。特に立教女学院といえばパイプオルガン。日本女子大学附属といえばバイオリン。恵泉といえばガーデニングです。小論文や発表などの言語で表現する時間もたっぷり設けられています。この3つの学校のすばらしい要素を1つにまとめあげたスーパー・クオリティ・スクールとして洗足学園があります。

■ 神奈川学園は、ITと英語とボランティアと論文の指導が、どこの学校よりも充実しています。そしてそれらの要素が生徒達が自分の進路を考えるきっかけに結びついているのです。世界に通じる女子のリーダーを輩出する環境を、やはり齊藤校長先生を中心に学内の先生方が一致団結して確立してきました。この学園のホームページは、本当に良く出来ています。学校の様子が具体的に伝わってくるようになっています。相当の見識者と実行者がいる学校であることの証ですね。

■ 共立女子は、来春の新中1から完全中高一貫校になります。現在は中学校と高校の校舎は別棟ですが、来年からは一つになります。とにかく専任の先生方が多い学校です。力のある先生方が多いし、教科を超えてレベルの高い学術的な話を常にしているし、生徒達1人ひとりについて徹底的に話し合って情報交換をしています。教師力の水準が本当に高い学校ですね。

§3これからの注目校

■ 今年はまだ目立っていませんが、来年以降注目を浴びるだろうと予想される学校として八雲学園(もっとも同学園は例年はものすごい人気です。今年はサンデーショックの影響を受けてしまっただけです)と東京女子学院を紹介しておきましょう。両校とも英語教育が特徴的です。八雲学園は、アメリカのサンタバーバラに宿泊施設を持っていて、ケート・スクールという有名私立学校と提携して語学研修を実施しています。中学のうちに本当に英語で自分の表現したいことを語れるようになります。同学園の説明会や英語の多彩なイベントに足を運んでみればその実績に驚くでしょう。それから先生方がチューターになって、学習や進路について親身にサポートしてくれます。これも大きな特徴です。

■ 東京女子学院の英語は、海外に行かなくても、学内が英語で溢れているというのが大きな特徴です。中学生の英語の授業はすべて外国人教師で、すべて英語で行われます。文法もリーディングもライティングも、全部英語です。使える英語と考える英語の両方を毎日体験できます。英語の創作作品がどんどん生まれています。それにインターネットを活用した英語の授業もとても先進的です。このような英語教育は日本では東京女子学院が始めてでしょう。そして同窓生の活躍がすばらしい。OGチューターといって、ボランティアで、先輩達が後輩の学習や進路のサポートをしているのです。



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