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2003年11月公開模試から〜首都圏女子の受験校(3)

2003年11月29日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)


■ 2月2日の女子午後の受験校。横浜女学院は相変わらず志望者を集めている。横浜の富士見丘、東京女子学院、文京学院大学女子、トキワ松学園も勢いがよい。やはりいずれも教育改革を学内が一丸となって推進しているところばかりである。特に東京女子学院の中学の英語教育改革については、訪問する保護者やマスコミは心から納得するものがあるようだ。これが2008年の日本の英語教育の真の姿なのだと。これがトラディッショナルな教育とプログレッシブな教育を統合させたP(プログレッシブ)タイプスクールの原型なのだと。

■ 2月2日午前の女子の受験校。前年比増とは限らないが、志望者数が多い学校は、女子学院、玉川聖学院、立教女学院、東洋英和女学院、横浜双葉、横浜共立学園、フェリス女学院、大妻、山脇学園、豊島岡、吉祥女子、青山学院、鴎友学園女子、洗足学園女子、共立女子、神奈川学園、清泉女学院、恵泉女学園、捜真女学校、慶応湘南藤沢、神奈川大学附属、晃華、女子聖学院など。

■ この中に八雲学園が入っていないのは、なんとも不思議である。生きた英語教育の実践には定評があるし、今年から進学指導にも徹底したプログラムを導入している。典型的なPタイプスクールである。サンデーショックの影響をまともに受けてしまったのだろうか。同学園の生徒の居住地は広範であるが、神奈川県からもかなりいるだろう。東急線で横浜から都立大まではそんなに遠くない。しかし、神奈川エリアの保護者の意識がまだTタイプスクールだ。Pタイプスクールを明確に意識している保護者は、神奈川学園や洗足学園女子に集中する1つの流れができている。もし神奈川エリアの保護者がTタイプスクールよりPタイプスクールを選択する傾向になったとしたら、清泉女学院や捜真女学校に流れていた受験生が八雲学園に流れ込むであろう。

■ 果たしてそのような兆しはあるのだろうか。それがあるのである。桜蔭、双葉、女子学院の前年比は、156.9%、169.5%、152.3%。これに対してフェリス女学院は、106.0%である。神奈川エリアのTタイプスクールは決して人気があるわけではないのである。

■ 神奈川エリアは、男子校だけではなく、女子校も教育改革がどうやら促進しそうである。フェリス女学院は果たして、どんな戦略で乗り切ろうとするのだろうか。同学院の教師の顔があまりみえない。世の中の変化をもしかしたら軽視している可能性がある。世の中の変化に対し、どのような考えをもっているか、やはり表現する必要がある。表現しないということは、変化を無視しているか、気づいていないかどちらかであると判断されてもしかたがない。フェリス女学院はこの世界の変化を評価する社会的責任をどう考えているのかという問いかけにどのように回答し得るのだろうか。回答しないのならば、おそらくやがて保護者は去るだろう。

■ フェリス女学院は、おそらく塾という存在を敬遠するというかあまり好ましく思っていない可能性がある。ところが同学院は、塾の競争の目玉になっている限り、社会的責任を表現しなくても生徒は集まるのであり、結果的にそれは塾を巧みに活用しているということになるかもしれないのだ。極めて優秀で芸術的感性にも優れている生徒たちのリソースを社会に還元する責任を同学院は負っているはずである。歴史を軽んずることなく、フェリス女学院の歴史的意義を絶やさず、新たな挑戦をぜひしてもらいたいものである。



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