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2003年11月公開模試から〜首都圏男子の受験校(6) |
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2003年11月25日 |
| ■ 2月2日の午前入試の動向。2月1日午後入試で注目を浴びている京北は前年比166.7%、目黒学院は前年比100%と、やはり午後入試における結果が午前入試によい影響を与えている。さて2月2日といえば、慶応湘南藤沢や栄光学園、聖光学院の動きが気になるだろう。慶応湘南藤沢と栄光学園は、前年比を若干伸ばしているが、聖光学院は前年比84.5%となっている。
■ 聖光学院は2回目の試験があるからともいえるが、学校選択をする側の躊躇の影響があるのかもしれない。神奈川エリアの保護者の意識は、まだまだ大学進学実績がなんといっても優先しているからだ。アンケート調査などのリサーチをしなくても、神奈川エリアの学校のホームページや説明会の表現の中心が大学進学実績になっているところから、少なくとも多くの学校は、神奈川エリアの保護者の意識をそのように予測しているのである。 ■ ところが、聖光学院は、かつてのように大学進学実績を前面に打ち出す学校の表現をしなくなった。もちろん進学実績も重要な要素だが、今まではどちらかというと背景に隠していた生徒一人ひとりの才能に注目する教育を前面にだしてくるようになったのである。欧米のエリート学校の用語で言えば、パーソナル・ファクト、プロフェッショナル・ファクト、クリエイティブ・ファクトすべてを実践するホールマン教育といったところだろうか。いわば≪見えないカリキュラム≫の顕在化を図っている。 ■ このトラディッショナルな教育とプログレッシブな教育の両立を実践する学校(これをPタイプスクールと呼ぶ)の人気は、日本でも近未来的には定着するだろうが、今はまだ多くの学校側も保護者側も意識は低いかもしれない。慶応湘南藤沢や栄光学園もPタイプスクールだが、前者は慶応大学のネームヴァリュー、後者は東大や医学部の進学実績に惹かれて選択されているというのが本音だろう。だから栄光学園では、入学してからそのような保護者の意識を変えるミーティングが頻繁に行われるという。 ■ そういう変わりつつあるがまだまだ保守的な世の中の流れの中で、聖光学院ははっきりとPタイプスクールのビジョンを明快に表現し始めている。神奈川エリアの私立学校は、東京エリアに比べ、圧倒的にその数は少ない。にもかかわらず、このエリアのリーダー校がPタイプスクールであることの認識が広まれば、日本における本当の意味での教育改革が神奈川エリアの私立男子校から始まるかもしれない。神奈川エリアの女子校にも、Pタイプスクールは存在している。神奈川学園と湘南白百合、横浜双葉などがそうである。しかしフェリス学院がTタイプスクール(トラディッショナルな教育が中心という意味で)なので、同学院の人気がある限りは、神奈川エリアの女子校に対する保護者の意識はなかなか変わらないかもしれない。 ■ さて、2月2日入試のTタイプスクールで、注目を浴びている学校は、国学院久我山、青山学院、本郷、巣鴨、鎌倉学園、日大三中、武蔵工大付属中。Pタイプスクールで、注目を浴びているのは、慶応湘南藤沢、栄光学園、世田谷学園、芝浦工大、穎明館、京華。 ■ この中で芝浦工大と京華は、一度説明会に足を運んだ方がよいだろう。学内で、Student Centered Teachingを実施している教師が増えてきている。日本の男子校は、どちらかというとTeacher Centered Teachingを実施する教師が圧倒している。Pタイプスクールは、当然Student Centered Teachingに対する認識や意識は高いが、実践における割合はまだ少ないかもしれない。その中であって、着々と新しいメソッドにチャレンジしているのが芝浦工大と京華だろう。留学生が問題にするのは、日本の教員のTeacher Centered Teachingの多さだ。世界に開かれている学校かどうかは、Student Centered Teachingにアレルギーを持っていない学校かどうかですぐにわかる。 ■ 「生徒に迎合するなんて教師としてはできないことだ」などと言っている先生が多い学校は親としてはちょっと勘弁してほしい。これは「顧客に迎合するなんてうちの会社はやっていられない」といって沈んでいった会社がたくさんあるのを思い起こせばよいのである。学校は会社じゃないと反論する先生もいるだろうが、会社であれ学校であれ、組織に違いはない。柔軟で活性化している組織は、他者に環境にやさしいのである。隣人愛があるといえば大げさか。 ■ 明大明治、明大中野、立教池袋、法政第二など有名大学の付属校が前年比を下げている。来春の新中1が高校を卒業するのは2009年度。大学全入問題がいよいよ本格化している時だ。世にいうMARCHレベルの大学の行方は極めて不安定である。そのときにはアメリカのUC系大学が、しっかりと東京都にアドミッション・オフィスを構えているだろう。新たな教育戦略が重要になってくるだろう。 |
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