![]() |
|
|
アクレディテーション(accreditation)を得られる私立中高一貫校を予想する |
|
2003年9月16日 |
|
■ 国立大学法人法の成立過程の中で、注目されてきたことの1つに大学の評価という問題がある。第三者評価機関による大学の教育や研究の水準を支えるための評価についてである。この評価認定の方法に関しては、アメリカのアクレディテーション(accreditation)というシステムが大いに参考にされている。 ■ このアクレディテーションは、連邦政府や州政府との関係を持たない団体が独自の基準を持ち、その基準に適合する大学を認定し、認定大学のリストを公表しているようだ。多数の大学の中で、このリストに載っている大学が優れた大学として社会的に認められるのであり、日本のように予備校や塾が出している偏差値リストとは意味合いがかなり違っている。 ■ アメリカにおいて、このアクレディテーションのシステムは高等教育機関のみならず、中等教育機関でも機能している。しかし日本では、まだ中等教育機関におけるアクレディテーションシステムの適応の話題はあまりでていない。それに代わるものがあるとしたら、残念ながらやはり偏差値リストである。ただ、このリストとアクレディテーションのリストと比較して、決定的に違うところは、後者は、格付けランキングとは全く別のものであるということである。 ■ 日本の中等教育機関においてもこういう評価が行われるようになれば、教育のクオリティーもさらにアップするだろう。またこういう評価がなければ、国際社会レベルで本格的な教育の交流というものはできないのである。 ■ ところで、仮にアメリカの第三者機関が日本の中等教育機関である私立中高一貫校にアクレディテーションを発行すると仮定してみよう。どういう学校が認定されるだろうか。教育理念が教育活動の隅々に浸透しているかどうか、教師と生徒のコミュニケーションの質は良好か、民主的な教育活動の運営になっているか、社会や地域に対する貢献は果たされているか、生徒の学力(全人的な)水準は保証されているか、生徒はアカデミックな活動だけではなく、アートやスポーツにおいても十分活躍しているか、生徒が国際的な視野、文化的な視野を獲得できる学習環境は整っているか、オープンマインドは形成されているか、社会変化に柔軟かつ不易流行の姿勢で対応しているか、偏差値システム以外のシステムを受け入れようとしているか等々の項目をクリアしているかどうかがポイントとなるだろう。 ■ 東京大学自体、アクレディテーションを獲得できるかどうかわからないので、東大の合格実績があるかどうかについては無視してアクレディテーションを獲得できるだろうと思われる学校の例(首都圏エリアで考えてみる)を思いつくまま幾つか挙げてみると、男子校では、開成、麻布、武蔵、慶応普通部、海城、那須海城、芝、逗子開成、世田谷学園、目黒学院、京北、京華学園、栄光学園、聖光学院、サレジオ、立教(池袋、新座)、鎌倉学園、芝浦工大、学習院、暁星などが例として挙げられるだろう。 ■ 女子校では、桜蔭、女子学院、双葉、湘南白百合、白百合、晃華、学習院女子、吉祥女子、普連土、共立女子、共立女子第二、洗足学園、東京女学館、三輪田、跡見、聖心、香蘭、神奈川学園、八雲学園、東京純心、京華女子、昭和女子、女子聖学院、東京女子学院、東京女子学園、玉川聖学院、宝仙、文化大杉並、目白学園、中村、フェリス、聖ドミニコ、カリタス、聖セシリア、聖ヨゼフ、横浜双葉、清泉女学院、横浜共立、森村、横浜女学院、光塩女子、東洋英和、恵泉、桐朋女子、立教女学院、武蔵野女子、千代田、国府台女子、聖園女学院、藤村女子などが例として挙げられるだろう。 ■ 共学校では、渋谷教育学園幕張、渋谷教育学園渋谷、多摩大目黒、多摩大聖ヶ丘、江戸川取手、芝浦工大柏、共栄学園、春日部共栄、早稲田実業、成蹊、自修館中等教育学校、山手学院、工学院大、東京電機大、横浜隼人、慶応(SFC、中等部)、桜ヶ丘、青山学院、穎明館、公文国際などが挙げられるだろう。 ■ ここに列挙されていない学校の中にも、まだまだアクレディテーションを獲得できる学校はたくさんある。保護者の方々が、ご自分の目で見て、確かめて欲しい。偏差値リストで学校選択する時代はもはや終わった。偏差値は、一発ペーパー選抜試験をどのように突破するのか、作戦を立てるためのヒントとして大いに意義があるに過ぎないのである。もしペーパー試験以外の方法が多く採用されたならば、あるいはペーパー試験が、麻布や武蔵のような内容になったとしたならば、現状の模擬試験の偏差値で測るのはかなり難しくなるだろう。 ■ 大学だけではなく、私立中高一貫校においても、評価基準構築の議論が学校選択する側から盛り上がることを期待する。要するに保護者の間で第三者評価機関を結成して欲しいものだ。 |
| 学校選択を考える 目次へ |