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| 学びについて世界と結びつけるか |
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2007年5月25日 |
| ◆ Honda「発見・体験学習」の運営スタッフのアドバイスをしている時に、Honda of the UK Mtg. Ltd.のスタッフと会うことができた。2人のイギリス人で、日本のHondaの社会活動推進室と同じような機能の部署のコアメンバーらしい。
◆ 日本同様、イギリスでもエンジニアリング離れが進んでいる。何とかその流れを逆転したいという思いから、初等中等教育レベルで、エンジニアリングに興味を持ってもらうイベントやプログラムを創っているという。今後それらを大展開していくにあたり、日本のHondaの活動を参考にしたいというので、「ツインリンクもてぎ」のHondaの施設をリサーチしにきたということらしい。 ◆ 話は多肢に渡ったが、初対面だし、時間も限られている、どうしても事実の確認、マーケットで流通している<言説>で対話して終わりになるかと思いつつ、プログラムのコンセプトのコンセプトの話を振ってみた。 ◆ するとそういう話こそ彼らは好きだったようだ。非常に感じ入ったのは、学びの話をするときに、彼らは自分たちの体験をベースに、そしてそれをコンセプトレベルに一般化して話すことができるということ。NGOなので権威というものを振り回さない。要するに地球市民的雰囲気なのだ。 ◆ 彼らのドリーム・ファクトリーというプログラムは、エンジニアリング・ベース。プロダクト・ベースではないかと聞くと、それは違うと。プロダクトのノウハウではなく、それが生まれる発想を子どもたちといっしょに<見える化>していくそうだ。 ◆ 一方、彼らから見てHonda「発見・体験学習」はフィロソフィー・ベース。Hondaのプロダクト以上にHondaの文化からタレントやテクノロジーそしてトレランスを<引き出していく>。どちらも子どもたちの才能をインスパイアーさせるという点で、共通しているが、ヒューマニティーという点がHonda「発見・体験学習」にはある。そこは違うなぁと・・・。 ◆ このような違いには、イギリスと日本の職業事情や学歴・階層構造の違い、デザインに対する感覚の違いなどが反映していておもしろかった。プログラムを比較する場合、プログラムのワークフローの違い、コンセプトの違いについて見ていくのは、当然であるが、その文化社会的背景の違いを見ていく必要もある。 ◆ それにしても、日本では、こういう学びの話を、教育学者と一般市民が語り合ったり、市民どうしが語り合ったりする機会は圧倒的に少ない。依然として権威が邪魔をする。権威がなければ教育について話す資格がないかのような教育関係者が未だに多い。そういう意味では私立中高一貫校の先生方の中には、開かれた学びの発想を持っている先生方が多く、お話をお聞きするチャンスもあり、幸いである。もちろんそうでない場合もあるが・・・。 ◆ 教育について権威がいつまでも壁になっている国、日本。まずはここから改革する必要があるが、相変わらず教育関連諮問機関は、権威が中心に構成されている。日本は教育発展途上国なのだろう。グローバリゼーションの波に乗るあるいは超えるには、学びについて世界と結びつく市民レベルの視野と発想が鍵になるはず。 |
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