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| 中高一貫校の課題をクリアする共立女子第二 |
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2006年2月6日 |
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◆ "Career Guidance"(RECRUIT「2005年11月号」)の中で、共立女子第二中・高校の伊藤久仁子先生は、中高一貫の大きな課題をこう指摘する。「中高一貫で、クラス替えはあるものの流動性は極めて低く、しかも、学力・家庭状況などが似ている生徒集団の中でずっと進んできてしまったため、少しでも異質な"新入り"の生徒に対して敏感に反応し、過剰な対抗意識を持ったり、相手に対して疎外感を与えてしまう。この原因は、人間関係の未熟さやソーシャルスキルの低さにあるのではないかと感じた」と。
◆ これは中学から進む「内心組」と高校から新たに進学してくる「高入生」との間でおこる葛藤のことについて述べているのであるが、かりに完全中高一貫校の場合だと、この葛藤が卒業まで持ち越されることになる。 ◆ 価値観や考え方が違う人間と出会ったときに、どうやら中高一貫校の生徒はストレスを抱えたり葛藤を起こしたりして、不安や恐れや疎外感を抱く弱さ(人間誰しもそういうものであり、それをどうクリアするかは大人も同じ)があるようである。これを放置しておくと、精神的なダメージが大きくなる。そこでコミュニケーション力を高めるピア・サポート活動のプログラムを伊藤先生は制作・実践してきた。 ◆ 中高一貫校は、6年間同質の階層、生活感を持っているので、互いに居心地がよい。しかしいったんそこから外れると孤立するので、不安も同時に抱きつつ仲間を形成しがちだ。そこに考え方や価値観が違う集団が入ってきたり、自分たちが入っていったりすると、スケープゴートが出てきたり人間関係が破綻したりする可能性がある。このことは何も共立女子第二だけの問題ではない。すべての私立中高一貫校が直面してきたことだ。 ◆ だから、その課題を各私立中高一貫校は多様な手法で乗り越えてきた。共立女子第二の場合は、伊藤先生とスクール・カウンセラーとが協働してピア・サポートプログラムや講座に取り組んできた。そしてその成果が教育関係の様々な場所で公開されてきたのである。 ◆ 多くの公立の中高一貫校の開設がマスコミで取り上げられている。中高一貫校の良さは大学進学実績を伸ばすところに本位があるわけではない。異質な人間同士がシナジー効果を上げられる仲間作りができるかどうか、そのためのコミュニケーション能力を養えるかどうかが肝。この点に関するプログラムの存在の有無が話題になることがあまりないのが少し気になるところではある。 |
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