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| 麹町学園女子の躍進 |
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2006年1月26日 |
| ◆ 麹町学園女子の動向を見逃せないと昨日述べた。私の目には人気急上昇のように見える。(参考→ホンマノオト06/01/25)しかし、学校の先生方は、まだまだと考えているようだ。2000年以降、中学入試応募者が、連続5年間増加し続け、入学者もこの5年間で3倍となっている。確かに2006年についてもこの傾向は堅調を保っており、応募者、入学者は右肩上がりとはいえ、それは微増を続けているにすぎないと冷静な判断をしているようだ。人気急上昇の理由という特効薬みたいなものはないと謙虚な構えでいるということだろうか。
◆ しかし、このような認識ができる体制が学内にあるということこそ、何ものにも代え難い麹町学園女子の存在理由であり、この存在理由がはっきり学校選択者に伝わる活力が外部に放たれているのだろう。OECD/PISAの報告でもステークホルダーに対し、透明なコミュニケーション対応が取れることや学級雰囲気(School and Class Climate)が心地よいことは、これからのグローバルな教育において重要であることが示唆されているが、同校は2000年あたりから世界の動きを視野に入れながら大きな教育の改革を続けてきたのだと思う。 ◆ その具体的な動きは、2つのベクトルの明確化に現れている。1つめのビジョン・ベクトルは進学志向の明確化である。これは今年人気が出ているかえつ有明や生徒が集まってきている新設校の白梅学園清修のさきがけのアクションである。ホームページにもあるように、3年後、5年後の4大進学目標をマニュフェストとして明示している。具体的には、
◆ この1つめのビジョン・ベクトルは課題解決型の戦略志向である。課題は何をクリアすればよいのかその目標と現実のギャップを見出せば、解決策はある。生徒たちの大学進学のための学びは、戦略の立て方によって、クリアできる。多くの私立学校がこの点に関しては積極的に解決策を考案実施し、成果をあげている。他校のケースと比較しても、これなら課題は解決される、つまり実績は右肩上がりになるだろうと期待がもてる。 ◆ しかし教育というのは企業と違って、課題解決ばかりでは困る。特に中等教育段階では、生徒は思春期を迎え、そう簡単に解決できないような人間形成や成長の問題にぶつかるものだ。ここを見守り、寄り添い、同伴し、ともに問題解決の糸口を見つける教育本来のプログラムがあるかどうかが重要なポイントになる。この本質的な問題解決のビジョン・ベクトルを明快に有しているかどうかは、学校選択者のもう1つの関心事である。 ◆ そしてこれに対しても、麹町学園女子は明快なビジョン・ベクトルを表現している。将来を考えさせる進路教育としてオリジナルプログラムである「みらい科」を開発したのである。生徒が自己を見つめ、自己をどのように社会で役立たせるのかを探求するチャンスを設置したということだろう。どこかでその様子を見学してみたいものである。 ◆ さてこのような2つのベクトルが統合的な力を創出するわけだが、この統合力をさらに強化し、支援する環境が麹町学園女子にはあるのだ。学びとは時間と空間からの知的な刺激が必要である。つまり文化力だ。皇居を臨む麹町という都心にあるというのは最高の知的文化的刺激を享受できることを示唆している。大学の都心回帰、企業の本社機能の集中、歴史的には19世紀末から20世紀初頭にかけ世界に影響を与えた大名庭園のひしめいていた場所(今この文化は世界で再評価され始めている)。アクセスも非常に良い。文化力において他校と比較して地政学的なアドバンテージが高いということなのである。 ◆ マスコミ(例「たけしのTVタックル」)でも都内有数の施設・設備と評価された新校舎(カフェテリアにコンビニampmがある、など様々な工夫が見られる)だが、この教育空間の中には、おそらく生徒の成長を支えるアフォーダンス的な仕掛けがあるに違いない。雙葉や晃華を設計した建築士集団と同じところが設計をしているからそういう予想が立つ。知名人もいっぱい輩出されている(卒業生・・・日本初の女性文学・医学博士など医学関係が多いが、ポピュラーなところでは中山千夏・白石加代子・中田喜子・岡崎由紀・小林幸子・森下愛子)。 ◆ このようにビジョンと戦略と戦術を明快にしている学校が伸びるというのは、今では定説になっているが、最大の条件はそれを実現する先生方のワイガヤの連携プレイである。学内で徹底的に議論し、協力してコトを運べる雰囲気があるかないか。そしてスピード感。おそらく麹町学園女子の学内はそういう創造的な雰囲気にあふれているのだろう。 |
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