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≪未来を創る学校2005≫を振り返る(20)

2006年1月19日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 軽井沢追分山荘を所有している女子校にがある。ホームページには「今日のの基礎を築いたのは、東京府立第一高等女学校の校長を長くつとめ、女子教育の先覚者と仰がれた市川源三と、内村鑑三・津田梅子の薫陶を受けた石川志づです。『慈愛と誠実と創造と』の校訓をもとに、キリスト教精神による全人教育を行っています。ミッションスクールではないので礼拝等はありませんが、キリスト教を教育に取り入れ、心の教育の基盤にしているのです。」とある。

◆ 内村鑑三と軽井沢には縁がある。日本近代を生んだ軽井沢。この近代のコンセプトの1つに大変重要な内村鑑三のアイディアがある。日本近代の世紀である20世紀は、官僚近代だし、産業資本主義が驀進した近代であった。一方そのような近代化路線を批判し、次の世紀の新しいもう1つの近代のあり方の魂を残した偉人の1人に内村鑑三がいる。

◆ その内村鑑三の精神を受け継ぐ私立女子中高一貫校としてが存在するのである。ご承知のとおり、「聖書」「英語」「園芸」という3つの教育を柱に、創造性と専門性を統合しながら大きく成長していける体系的な教育を構築している。おそらく「聖書」はクリエイティブ(神はその息吹を連続的に創造するのだ)を意味し、「英語」はコミュニケーションつまり誠実を意味し、「園芸」は庭園発想であり、この世の生きとし生けるものすべてを愛することを意味しているのではないだろうか。教育理念や校訓は具体的な教育に分有されている。

◆ 内村鑑三の1つの信念に「I for Japan; Japan for the World; The World for Christ; And All for God.」というのがあるが、「慈愛と誠実と創造と」という校訓にもこの精神は当然流れているに違いない。どこの教会にも属さないが、すべての人々のために、もちろんGODのために、自らを役立てられる人材の輩出に期待できる学校である。

◆ その内村鑑三は軽井沢で、自分の考えを広めていた。北原白秋らが星野温泉で設立した「自由教育会」が主催した「芸術教育夏季講習会」が行われた「星野遊学堂」で。島崎藤村、沖野岩三郎、鈴木三重吉、与謝野晶子、若山牧水のサロンの拠点にもなった空間でもある。星野リゾートの創業者星野嘉助も内村鑑三に薫陶を受けたほどであり、内村鑑三の考え方は、時代を超えて継承されている。

☆ 参考→ホンマのブログ「教育のヒント」:石の教会 内村鑑三記念堂

(つづく)



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