私立中高一貫校研究 私学Bracketing 学校選択を考える 入試について 学力を考える 学びを考える
教育と経済 フランク・ロイド・ライトとの対話 これからの教材 企業と経済研究 入試に役立つ読書 未来を創る学校





≪未来を創る学校2005≫を振り返る(10)

2006年1月5日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 教師と教師、教師と生徒、生徒と生徒、教師と保護者の創造的コミュニケーション行為といえば、何といっても横浜女学院である。昨年横浜女学院に関しては「学校探し(69)〜(71)」で紹介したが、本当に「優しさの風が吹く女子校」である。「優しさの風」で在校生が表現したかったことは、かわいらしい学校とか、互いに思いやるとか、ハーモニーがあるとか、そういうイメージだったのだろう。

◆ 「風」という表現はさらに、目に見えないものに対する感受性も意味するだろう。そしてこの感受性こそ創造性につながるのである。創造性とは閉じられた世界では生まれてこない。常にリレーションシップを大切にする感覚から生まれる。この感覚があるからこそコミュニケーションがうまくいく。

◆ 学内にとどまらず、世界にもコミュニケーションのつながりを求めている。ニュージーランドやアメリカの海外セミナーも充実しており、世界コミュニケーションの基礎が養われる。

◆ 問題数としてはそれほど多くないので、目立たないが、国語の入試問題にも創造的コミュニケーション行為を大切にしていることがよく現れている。モモの存在意義を考える論述問題やプラスチックに代表される現代文明の問題性について情報集約する問いが投げかけられる。創造的コミュニケーション行為には、人間関係が豊かであることと同時に、その関係性に忍び寄る切迫した問題性に気づき、解決のために悩むことができるタフな知性が必要だ。

◆ 優しい風も、ときには強く激しい風に変化することもある。この風こそ、横浜女学院の生徒たちの未来のリーダー観ではないだろうか。

【参考】

ホンマノオト「学校探し(69)〜優しさの風薫る横浜女学院中学校(1)」
http://eri.netty.ne.jp/honmanote/shigaku/2005/1004_2.htm

ホンマノオト「学校探し(70)〜優しさの風薫る横浜女学院中学校(2)」
http://eri.netty.ne.jp/honmanote/shigaku/2005/1006.htm
ホンマノオト「学校探し(71)〜優しさの風薫る横浜女学院中学校(3)」
http://eri.netty.ne.jp/honmanote/shigaku/2005/1007.htm

(つづく)



私立中高一貫校研究の目次へ