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| ≪未来を創る学校2005≫を振り返る(9) |
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2006年1月5日 |
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◆ 学校選択の基準で最も重要な点は、創造的コミュニケーションということではないか、というところに最近行きついているのだが、このコミュニケーション行為能力の高さは中学入試問題でよくわかるというのも最近の仮説である。
◆ 東京女学館といういわゆる名門女子校のルーツをたどると渋沢栄一に到達する。日本の資本主義の父である渋沢栄一ほど創造的コミュニケーション行為能力に秀でていた人材はいないだろう。渋沢栄一の曾孫の雅英先生がかつて館長だったことがあるが、雅英先生も実に創造的才能豊かな方だった。 ◆ ITと英語をベースに女学館の教育を脱構築された方である。その後を継がれた現館長の麻生先生も、自ら創造的才能の開発を研究されている高名な教育学者だ。そして福原校長先生もオリエンテーションで、生徒たちをグループダイナミズムの世界に導くプログラムをデザインして実施するほどのコミュニケーション行為能力を有した先生である。 ◆ 東京女学館は、2005年12月23日のセンター模試の志望登録者数もほぼ前年対比同様だし、偏差値も変わらない。クオリア・スコア的にもエクセレント・スクールである。ただ、もっと人気が出てよい女子校だ。なぜ横ばいなのだろう。本来複数回入試も必要ないはずなのに。1つひとつチェックしていくと、算数の入試問題は才能発掘型だが、国語はそうではない。もしかしたら英語はコミュニケーション行為能力を発掘する学びの環境ができているが、国語はそうでないのかもしれない。ITも学校全体としてはICTまでは行っていないのかもしれない。というのも国語で創造的コミュニケーション行為能力が伸びる環境が充実していないと、他教科に対する才能発掘型の対話の影響力が結局は弱くなるからである。もっともこれは私の全くの憶測に過ぎないが。 ◆ 21世紀は、教育が国家道徳から解放されて渋沢栄一の「論語とそろばん」のような思想をベースにした教育経済へと大転換しようとしているが、そのターニングポイントのリーダーシップを発揮する歴史的栄誉を最初に手にするのは、女学館でなければならないはずである。現場におけるクリエイティブな討議がより一層深化し広がることを期待したい。 【参考】
(つづく) |
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