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| 今一生氏の新刊書籍 |
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2005年9月7日 |
| ◆ 学事出版から、今一生氏の「大人が子どもを壊すとき」(2005年8月)という新刊が発行された。氏の「日本−醜い親への手紙」という親から虐待を経験した人々の声を集めた本はベストセラーだったそうである。
◆ 今回の新刊も、少年犯罪、ネット心中、ニート、家出の問題について著者が教育雑誌で連載している論考を収録したもののようだ。 ◆ 警視庁の統計から推定すると、14歳から20歳までの青少年で検挙された犯罪少年は、青少年の約0.6%。これを多いとみるか少ないとみなすかはともかく、やはり日常生活では気づかないし、ドラマの中の事件ぐらいにしか認識できていないのも本当のところだろう。 ◆ しかし、それは夢の世界でもドラマの世界でもなく、紛れもない事実なのだ。本書で紹介されている事件の加害者あるいは被害者の声を読んで、いったい自分は何ができるのだろうと強烈な不安と恐れに襲われる。無力ではなく勇気が問題なのだとわかっていても、自らを鼓舞するような自分という存在がないことを思い知らされる。 ◆ 大人として親として、自分に何ができるのかと本書を読みながら、自分の立つことのできる場所を探した。するとささやかな場所を見つけることができた。引用しよう。「インターネットを利用する今日の子どもたちの一部は、…選択肢の豊かさに早くから気づき始めています。親や教師が何を言っても世の中にはいろいろな人がいるから自分を認めてくれる人もいるだろうし、日本で認められなくても外国人に認められればいいじゃないかと。既にいろんな分野のアーティストたちが日本以外で認められていることを、これからの未成年はネットでどんどん知っていきますから、ニート予備軍に労働意欲を与えるためのヒントが、そこにはあるのです。大人の役割はむしろ、自分の理解を超える夢を子どもたちが追い始めても、口出しせずに見守ることかもしれません。」 ◆ この「自分の理解を超える夢を子どもたちが追い始めても、口出しせずに見守ること」ならなんとかできるかもしれない。しかし、これとて難しい。「自分の理解を超える夢」を子どもが持ったとき、その夢を否定することは毛頭ないが、つい「君は個性的な夢を持っているね!」などと声をかけてしまう。声をかけられた子どもは、ニコリと笑顔を返すが、心の中では、この人は何を言いたいのだろう。自分が夢を発見したのだから、個性的に決まっているのに、それ以上でも以下でもない確認をする意図がわからないと。 ◆ 結局大人は子どもを認めることが自分にとって心地よいだけなのである。夢を持った子どもたちの横で、自分も夢を実現しようと行動しながら、互いに違う次元で励まし合うという見守り方に挑戦してみたいが、果たしてそんなことはいかにして可能なのだろうか。 |
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