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私立中高一貫校の≪世界を変える学習プログラム≫(10)
                    〜プログラム編集・実行の奥儀

2004年3月15日
by 本間勇人(honma@netty.ne.jp)

◆ 日本で総合的な学習と呼ばれているものは、イギリスではCross Curriculum、インドではIntegrated learning system、アメリカでは Project based programなどと呼ばれているようだ。日本では、教科横断型学習と呼ばれることもある。NTS教育研究所が編集しているプログラムは4Xサーキット学習と呼ばれることもある。生徒が自ら調べたり、考えたり、論文を編集したりという要素を有しているという点ではいずれも似ている。考えるプロセスを大事にしたり、知識を実際に活用したりするという意味では、たしかに世界同時的に総合的な学習の開発が必要とされているといえるかもしれない。

◆ しかし、根本的な流儀においては、それぞれ異なるだろう。各教科に共通するテーマに関する素材を寄せ集めてプログラムを編集するという「寄せ集め型」学習プログラム。体験を通して何に気づくかその感性を重視する「体験型」学習プログラム。体験という具体的な事象を通して、抽象的な概念を論理的に発見していく「統合型」学習プログラム。体験から論理、論理から活用、実践の中でジレンマに直面、ジレンマを超えるための問題解決という紆余曲折、多様な試行錯誤の学習活動を重視する「複雑系」学習プログラムなど様々であろう。

◆ 私自身は、今「風姿花伝」にはまっている。目の前に具体的な花鳥風月や都市があるわけでもないのに、申楽者が演じると、そこにイメージが現れるバーチャルなシステム。この奥儀の修得こそ、学習プログラムをデザインする極意に通じると感じているからだ。

◆ 学習プログラム、いや「楽修プログラム」の達人は申楽の達人でもあるのではないかと思えてくる。「風姿花伝」には幼児期から年老いるまで、芸を修得し、真実の「花」を咲かせる種を実らすまでの修行の段階について言及されている。これは読みようによっては、子ども達の成長の過程でもある。実におもしろい。それはともかく、序の中に「古きを学び、新しきを賞するなかにも、全く風流をよこしまにすることなかれ、ただことばいやしからずして、すがた幽玄ならんを、うけたる達人と申すべきか」とある。

◆ 私立中高一貫校の学習プログラムをデザインする教師の中にも、このような達人がいるのである。今年の3.30に、その達人たちとセミナーを開く。多くの先生方とプログラムデザインの奥儀を共有できるのを期待している。


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